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レーシック手術の適応となる視力は?視力や年齢などの適応基準について徹底解説!

レーシック手術の適応となる視力は?視力や年齢などの適応基準について徹底解説!

レーシック手術の適応となる視力はどのくらいなのでしょうか?
見えづらいと感じる方で、自身がレーシック手術の対象となるのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
本記事では、レーシック適応の視力について、以下の点を中心にご紹介します。

  • レーシックとは
  • レーシックの対象とは
  • レーシック手術を受ける前に

レーシック適応の視力について理解するためにも、ご参考頂けますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

レーシックについて

レーシックについて

レーシックはどのような治療法ですか?
レーシックとは、視力矯正手術の一つで、角膜にレーザーを照射し、その形状を変えることで光の屈折を調整し、近視、遠視、乱視を矯正します。手術時間は両眼で10分程度で、手術後の痛みにも配慮されており、翌日には1.0以上の視力を回復するとされています。

レーシックは眼鏡やコンタクトレンズと異なり、角膜の形状を直接変えることで視力を回復させるため、視力の安定性が高いとされています。

また、手術後のメンテナンスが少なく、長期的なコスト削減にもつながる傾向があるとされています。

レーシック手術前の検査ではどのような項目を調べますか?
レーシック手術を受ける前には、以下のような適応検査と術前検査が必要です。
  • 視力検査:裸眼および矯正視力を測定し、手術後の視力改善を予測します。
  • 屈折度数検査:オートレフラクトメーターを使用して、近視、遠視、乱視の度数と角膜のカーブを測定し、正確な矯正計画を立てます。
  • 角膜形状解析:トポグラフィーを用いて角膜の形状や屈折力の分布を解析し、乱視の有無や特徴、円錐角膜などの異常を確認します。
  • 角膜内皮細胞検査:角膜内皮細胞の数と角膜の厚さを測定し、角膜の健康状態と透明性を保つために必要な細胞数があるか確認します。
  • 眼圧検査:ノンコンタクトトノメーターを使用して眼圧を測定し、緑内障の疑いがないか確認します。
  • 角膜厚検査:超音波プローブを使用して角膜の厚さを測定し、手術に必要な厚みが確保されているか確認します。
  • 眼底検査:散瞳薬を使用して瞳孔を広げた状態で網膜や視神経を検査し、視力に影響を与える病気がないか確認します。無散瞳で検査を行うクリニックもあります。

注意点としては、コンタクトレンズは検査前に装用を中止し、アイメイクは控えめにしましょう。
また、散瞳薬使用後は視界がぼやけるため、車の運転は控える必要があります。

レーシックはどのような方におすすめですか?
レーシックは視力矯正のための手術で、以下のような条件を満たした方に適しているとされています。
  • コンタクトレンズや眼鏡の手入れを面倒に感じる方
  • 左右の視力が大きく異なり、 眼鏡での矯正が困難な方
  • スポーツ中に眼鏡やコンタクトが不便に感じる方
  • ドライアイやアレルギー性結膜炎でコンタクトレンズの使用が難しい方
  • 地震などの緊急時に眼鏡やコンタクトが手元にないと不安な方
  • 職業上視力が必要な方

レーシックの適応

レーシックの適応

レーシック手術の適応となる視力の範囲を教えてください
レーシック手術の適応条件にはいくつかの条件があります。まず、年齢制限があり、手術を受けられるのは18歳以上の方です。未成年者の場合は親権者の同意が必要です。
次に、近視の度数が-6D(場合によっては-10Dまで)までの軽度から中等度であり、遠視や乱視の度数が6D以内であることも必要です。また、近視の度数が少なくとも1年(できれば1年半)以上安定していることが求められます。そして、角膜の厚みは約500μm(0.5mm)以上が必須になります。これは手術後に十分な角膜の厚みが残るようにするためで、角膜の形状が正常であることも同様に必要です。

白内障、緑内障、糖尿病網膜症、ブドウ膜炎などの目の病気があると、レーシック手術は受けられません。さらに、重症な糖尿病やアトピー性疾患がないかどうかが求められます。また、妊娠中や授乳中の方は手術を受けられません。

以上のように、レーシック手術の適応条件は個々の患者さんの状態によって異なるため、手術を希望する場合は専門の医師によるカウンセリングを受けましょう。

レーシックは年齢制限はありますか?
18歳未満の方はレーシック手術を受けられません。眼球が成長している過程にあり、近視の進行が続く可能性が高いためです。眼の度数や視力が安定するまで待つ必要があります。18歳以上であればレーシック手術は可能とされています。しかし、目の成長が止まって安定するのは20歳前後とされているため、20歳以上の手術が望ましいとされています。18歳以上で手術を受ける場合は、保護者の同意が必要です。

レーシック手術には年齢の上限が明確に定められているわけではありませんが、40歳以上の方が手術を受ける場合、老眼や白内障などの加齢による目の変化を考慮する必要があります。
老眼が進行している場合、レーシック手術の効果が十分に得られない可能性があるため、注意が必要とされています。
たとえ適齢期であっても、角膜の厚みが不足している場合や、円錐角膜、重度の眼疾患、全身の健康状態が悪い場合など、さまざまな理由でレーシック手術が行えない場合もあります。 また、妊娠中や授乳中の方もホルモンバランスの影響で眼の度数が変わりやすいため、手術を避けるべきとされています。

視力が悪すぎる場合、レーシック手術は適応外になりますか?
強度近視は屈折度数が-6.00D以上の状態を指す場合が多い傾向があります。レーシックで矯正できる限界は-10.00Dまでとされているため、これを超える場合、レーシック手術の適応は難しくなります。強度近視の場合、角膜を大きく削る必要があり、リスクが高まるためとされています。
また、角膜の厚みが不足している場合、十分に角膜を削ることができず、手術が困難となります。強度近視の方がレーシックを受けると、矯正精度が低下し、過矯正となる場合があります。過矯正になると目のピント調整に負担がかかり、視力が再び低下する可能性があります。

強度近視の方は、手術後に視力がもとに戻るリスクも高いとされています。なかでも、近視が再発しやすい傾向があります。
以上のことから、強度近視の場合はレーシック以外の視力矯正手術も検討されます。例えば、ICL(眼内コンタクトレンズ)手術は、角膜を削らずに視力を矯正できるため、強度近視に適しているとされています。

レーシック術後の注意点

レーシック術後の注意点

レーシックの効果は持続しますか?
レーシック手術の効果は半永久的とされていますが、人によってはいくつかの理由で手術後に視力が低下する可能性もあるとされています。例えば、長時間の近業作業(パソコンやスマートフォンの使用)や不規則な生活習慣が視力低下を招くことがあるとされています。
また、加齢による視力低下は避けられず、白内障や老眼の進行も影響する可能性があります。 角膜の薄くなった部分が眼圧により押されることで、近視戻りが起こる場合もあります。なかでも、強度近視の方に多く見られるとされています。
手術後の合併症にも考慮が必要です。ドライアイやハログレア、角膜フラップのトラブルが視力低下の原因となる場合があります。
レーシック術後に視力を低下させないためにできることはありますか?
レーシック術後に視力を低下させないためには、以下の注意が重要です。
  • 目薬の使用:術後は医師から処方された目薬を適切に使用し、目の乾燥を防ぐことが大切です。
  • 洗顔・洗髪の注意:目に水が入らないように注意し、手術後数日は慎重に行動しましょう。女性はアイメイクを控えましょう。
  • パソコン・スマートフォンの使用制限:長時間の使用は目に負担をかけるため、適度に休憩を取り、遠くを見るなどをして目をリラックスさせましょう。
  • 目を酷使しない:長時間の読書や細かい作業も目に負担をかけるため、これらも適度に休憩を入れるようにしましょう。
  • サングラスの着用:紫外線は目にダメージを与え、視力低下の原因につながるため、外出時にはサングラスや帽子などを使用した目の保護が推奨されます。
  • 定期的な眼科検診:定期的に眼科で検診を受け、異常があれば早期の対処が視力維持につながります。
  • 健康的な生活:バランスの取れた食事や適度な運動を心がけ、全身の健康状態に努めると、視力維持に寄与します。
  • ストレス管理:適度な休息とリラクゼーションを取り入れ、精神的なストレスを減らすことも目の健康によい影響を与えるとされています。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで、レーシック適応と視力についてご紹介しました。 レーシック適応と視力についてまとめると、以下のとおりです。

  • レーシックとは、視力矯正手術の一つで、角膜にレーザーを照射し、その形状を変えることで光の屈折を調整し視力を矯正する治療法である
  • レーシックの対象は18歳以上で近視の度数が -6D(場合によっては-10Dまで)までの軽度から中等度の近視かつ、遠視・乱視の度数が6D以内であり、視力の安定や角膜の厚みなどが条件となる
  • レーシック手術を受ける前には、自身がレーシックの対象であるかを専門の医師への確認が大切である

個々の目の状態により、レーシックが受けられるかどうかが異なってくる可能性があるため、まずはクリニックでのカウンセリングをおすすめします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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