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緑内障の治療方法は?緑内障の治療に必要な費用や保険適応の有無についても解説!

急性緑内障発作

緑内障はどのように治療していくのでしょうか? 本記事では、緑内障治療について以下の点を中心にご紹介します!

  • 緑内障の治療
  • 緑内障治療の費用と期間
  • 緑内障の原因と予防

緑内障治療について理解するためにもご参考いただけると幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

緑内障の治療について

緑内障の治療について

緑内障とはどのような病気ですか?
緑内障は、視野が狭まるという深刻な目の病気で、主に視神経の損傷が原因となります。視神経は、我々が目で捉えた情報を脳へと伝達する役割を果たしています。この神経が損傷すると、見える世界の範囲、すなわち視野が段々と狭くなってしまいます。緑内障の進行は緩やかです。そのため、症状の発現が初期段階では少なく、多くの患者さんが自分がこの病気に罹患していることに気づかないことが多いです。実際、両目に同時に顕著な症状が出ることは稀であり、片方の目が補完するため、病状が進行しても日常生活に大きな支障が出ることは少ないです。緑内障の進行を放置すると、最終的には視力の大部分を失う可能性があり、場合によっては失明という結果に繋がります。緑内障のリスクを減少させ、早期に対処するためにも、特に年齢を重ねるにつれてのアイケアと検診の受診が推奨されます。
緑内障の治療にはどのような種類がありますか?
緑内障の治療方法には、薬物療法、レーザー治療、手術が挙げられます。 まず、薬物療法は最も一般的な治療です。点眼薬は、緑内障の種類や患者の状態に応じて選択され、眼圧を下げる効果が期待されます。また、飲み薬が処方されることもありますが、副作用を伴う場合があるため、注意が必要です。次に、レーザー治療は、特定の緑内障タイプに効果的です。例として、虹彩に小さな穴を開ける方法や、房水の排出を促進するレーザー照射があります。これらの治療は通常、外来で行われ、治療後の痛みは非常に軽微です。最後に、他の治療法で効果が得られない場合の選択肢として手術があります。手術は、房水の流れを改善するために行われ、眼圧を適切な範囲に保つことを目指します。これらの治療は、緑内障の進行を遅らせるためのもので、一度失われた視神経の機能を回復させるものではありません。患者の状態や緑内障のタイプにより、最も適切な治療法が選択されます。定期的な眼科のフォローアップは、病状の管理と進行の予防に不可欠です。
緑内障の治療にはどのようなリスクがありますか?
緑内障治療の主な方法として、点眼薬が多く用いられます。しかしこの治療法には様々なリスクが存在します。点眼薬は、眼圧を下げる有効成分とその成分を溶解する液体から成り立っており、どちらにも副作用があることが知られています。多くの点眼薬における一般的な副作用は目の充血ですが、使用者によってはアレルギー反応を示すことがあり、その場合は直ちに使用を中止し、医師の指示を受けましょう。 更に、点眼薬の中には全身に影響を及ぼすものもあり、喘息や息切れ、動悸、めまいなどの症状が現れる場合があります。

緑内障治療と費用・期間について

緑内障治療と費用・期間について

緑内障の治療にはどのくらい費用がかかりますか?
緑内障の治療は、症状や選択する医療機関により、費用が変動することが一般的です。具体的な治療方法によっても費用は異なりますが、線維柱帯切除術という手法を選択した場合、約8万円の費用が見込まれます。また、より高度なインプラント手術を選ぶと、片目あたりの費用は約12万円となります。これらの金額は大まかな目安であり、実際の治療にはさらに様々なメンテナンスや追加の治療が必要となることがあります。これらは上記の費用には含まれていないため、別途考慮する必要があります。 また、治療に入院が必要となる可能性もあります。入院は治療費用に追加される要素となるので、事前に医師と相談し、全体の費用を把握しておくことが重要です。
緑内障の治療は保険適用ですか?
緑内障の診断と治療は、日本の医療保険の適用範囲となっています。具体的な費用は診療所や治療方法により異なります。加えて、緑内障の治療での手術が医療保険の支払い条件を満たす場合、手術給付金が支給される可能性があります。ただし、緑内障の症状が現れてからの新しい医療保険への加入や給付金の受取が制限されることも考えられるため、詳細は直接保険会社に問い合わせることを推奨します。さらに、緑内障が原因となる視力障害に対して、障害年金や障害手当金の支給が対象となることもあります。要するに、緑内障に関する多くの治療は保険適用の範囲内で受けられますが、具体的な費用や給付については、それぞれの医療機関や保険会社に確認することが重要です。
緑内障の手術はどのくらいの期間入院する必要がありますか?
緑内障の手術は、患者の状態や選択される治療法により、入院期間が変わります。線維柱帯切除術の場合、患者は約2週間の入院が求められます。一方、線維柱帯切開術は比較的短期間で、大体5日後には退院できると言われています。手術後の期間は、特に、目への負担を避けるため、強く目を押したり、こすったりする行為は避けることが推奨されます。また、目に不潔なものが入ることを防ぐための注意も必要です。大体、手術から3週間後には日常生活や仕事、さらには旅行などの活動を再開できると考えられています。術後のケアとして、点眼薬の使用が要される場合があります。緑内障の手術後の正確な経過やケアは、主治医の指示に従って進めることが効果的とされています。

緑内障の原因と予防方法について

緑内障の原因と予防方法について

緑内障になる原因は何でしょうか?
緑内障は、目の中の圧力、いわゆる「眼圧」が異常に上昇することによって発症する疾患です。この異常な眼圧の増加が原因で、視神経という非常に微細な部分が損傷を受けることが多いのです。視神経は、私たちの目から得られる情報を脳に伝える役目を持っています。そのため、この神経がダメージを受けると、視力の低下や視野の狭窄などの症状が現れる可能性が高まります。眼圧は、目の内部の液体によって形成され、目の形や機能を保持するために重要な役割を果たしています。眼圧が正常範囲で保たれていると、目は健康な状態を維持できますが、それが高くなると緑内障のリスクが上昇します。この眼圧のバランスは非常に繊細で、様々な要因によって変動するため、定期的な検査や監視が必要です。
緑内障にならないための予防方法はありますか?
緑内障予防の観点から健康的な生活習慣を守ることが推奨されています。まず、質の良い睡眠を十分にとることが心と身体の健康を維持するために重要です。さらに、栄養バランスを考えた食事と、身体を動かす適切な運動は、全体的な健康を保ち、多くの病気を予防する助けとなります。特にストレスは、多くの病状を悪化させる要因となるため、適切に管理し、健康的な生活リズムを確立することが大切です。 しかし、緑内障の厄介な点は、発症初期に特有の自覚症状が少ないため、自身で気づくことが難しいことです。この病気は進行すると視覚に深刻な影響を及ぼすため、早期に症状をキャッチすることが極めて重要です。そのため、定期的な眼科の健康診断を受けることで、早期の段階での発見や進行を遅らせることが可能となります。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで緑内障治療についてお伝えしてきました。 緑内障治療の要点をまとめると以下の通りです。

  • 緑内障の治療方法には、薬物療法・レーザー治療・手術がある
  • 患者の状態や選択される治療法により、入院期間が変わる
  • 点眼薬には副作用がある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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