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硝子体手術の術後の注意点とは?硝子体手術の流れや合併症も合わせて解説!

硝子体手術 術後

硝子体手術の術後の注意点を知っていますか?本記事では硝子体手術の術後の注意点について下記内容を中心に解説していきます!

  • 硝子体とは
  • 硝子体手術とは
  • 硝子体手術の術後

硝子体手術の術後の注意点について理解するためにも参考にしてください。 ぜひ最後までお読みください。

そもそも硝子体とは?

そもそも硝子体とは?

硝子体(しょうしたい)は、眼球の器官の一つで、水晶体(レンズ部分)の後方に位置し、内腔を満たす透明なゼリー状の組織です。この組織はコラーゲンからできており、眼球の外側を覆う強膜とともに眼球の形を保つ役割を担っています。また、外力を分散させる働きも持っています。 硝子体手術は、糖尿病網膜症や網膜剥離など、網膜に何らかの異常が起きている際に行われます。これは、網膜を含む目の奥の神経は一度悪くなってしまうと現代の医学では治せないため、網膜を守るための手術とも言えます。具体的な症状や治療法は、患者の病状や体質によりますので、医師の診断と指導に従ってください。

硝子体手術とは?

硝子体手術とは?

硝子体手術はどのような流れで行うのでしょうか?以下で解説していきます。

硝子体手術の内容

硝子体手術は、眼の奥にある硝子体と呼ばれる部分に対して実施する手術全般を指します。硝子体は、水晶体(ものを見るためのレンズ部分)の後ろに存在する、コラーゲンからなるゼリー状の組織です。眼球の内側はこの硝子体で満たされており、硝子体があることで眼球の丸い形を保ち、外から圧力や衝撃がかかったときにそれらを分散させる役割を担っています。 硝子体手術は、糖尿病網膜症や網膜剥離など、網膜になにかしらの異常が起きている際に行う、網膜を守るための手術ともいえます。なぜなら、網膜を含む目の奥の神経は一度悪くなってしまうと現代の医学では治せないからです。 また、手術は局所麻酔で行われることが多いですが、全身麻酔で行うこともあります。まず白目の部分に小さい穴を3つあけ、眼内の圧力を維持するためのパイプ穴、ライトを入れる穴、治療器具を入れる穴を作ります。その後、出血などで混濁した硝子体を除去します。必要に応じて、網膜や血管の処理も行います。最後に、網膜の状況に合わせて、眼内液、ガス、シリコンオイルを眼球内部に注入します。 手術の成功率は、手術が問題なく予定どおり終わるという意味では、ほとんどの手術は「成功」します。しかし、手術後にどの程度症状が改善されるかは、その患者さんの状態によります。また、手術にはリスクも伴います。たとえば低眼圧、高眼圧、硝子体出血などの合併症があります。しかし、いずれも短期間で回復することがほとんどです。もっと重い合併症としては、まれに網膜裂孔や網膜剥離などが起きることもあります。

硝子体手術の流れ

硝子体手術の一般的な流れは以下の通りです。

  • 問診:患者さんの症状や健康状態について詳しく聞きます。
  • 術前精密検査:血圧測定、眼圧測定などを行い、当日の体調を確認します。問題があれば、お薬を投与して安定させます。
  • 眼内レンズの決定:白内障手術も同時に行う場合、眼内レンズを選びます。
  • 箇点眼:術前3日間、抗菌剤を点眼します。感染症を防ぐのが目的です。
  • 手術:まず白目の部分に非常に小さい穴を3つあけ、眼内の圧力を維持するためのパイプ穴、ライトを入れる穴、治療器具を入れる穴を作ります。その後、出血などで混濁した硝子体を除去します。必要に応じて、網膜や血管の処理も行います。最後に、網膜の状況に合わせて、眼内液、ガス、シリコンオイルを眼球内部に注入します。

硝子体手術の術後について

硝子体手術の術後について

硝子体手術の術後はどのように見えるのでしょうか?以下で解説していきます。

硝子体手術後の視界

硝子体手術後の視界については、手術を受けた症状や個々の患者さんの状態によります。 例えば、黄斑前膜や黄斑円孔などの黄斑部の症状の場合、黄斑の形態の改善や視力回復に数ヶ月かかる場合があります。また、硝子体出血での手術では、網膜剥離など重篤な病気を原因としている場合は視力の回復に時間がかかったり、回復が難しい場合があります。 手術直後から視力がすぐに改善するわけではなく、術後おおよそ2〜6ヶ月程度が目安となります。視力の回復はゆるやかに進行し、多くの方は、1度手術をするだけで不自由なく生活ができるくらいの視力に戻ります。 ただし、これらは一般的な傾向であり、具体的な視力の回復や視界の改善は患者さんの症状や体質、手術の結果などによります。そのため、具体的な視力の回復や視界の改善については、主治医とよく相談することが重要です。

硝子体手術後の過ごし方

手術を受けたあとは、院内でできる限り安静にしていただきます。 お帰り頂いたあともベッドで安静にしましょう。 術後は傷口が閉じていない状況なので、眼を擦ったり触ったりするのは危険です。 車の運転も避けた方が良いため、できればお迎えの方を呼んだりタクシーなどを使用するようにしましょう。症状によってはお帰りいただいてからも姿勢の制限が必要になることがあります。保護メガネの装用は医師の指示に従って行います。また、当日と翌日の入浴やシャワーは避けてください。洗顔などで顔を濡らさないようにしましょう。もし、気になるようでしたら濡れたタオルで優しく顔を拭く程度にしてください。 安静にしていると暇だと言って、テレビや雑誌、スマートフォンを長時間使いたくなるかもしれませんが、目に刺激があるため長時間にならないように注意してください。

術後1週間以内
術後から翌翌日からは入浴しても問題ありませんが、顔を洗うのはまだ避けましょう。当日・翌日と同じく濡れたタオルで優しく拭く程度にしてください。 特に、目の周りは擦らないように注意が必要です。 簡単な家事や事務作業も可能にはなりますが、パソコンでの作業やオンライン会議など長時間画面を見るのは避け、目が疲れないように注意してください。 また、経過観察の通院や外出の際は運転を避けてください。ご家族や知人の方に送迎を依頼したり、バスやタクシー、電車などの公共交通機関の使用を利用するようにしましょう。どうしても自分で運転が必要な場合は、担当の医師に運転が可能か相談しましょう。

硝子体手術後の日常生活での注意点

硝子体手術後の日常生活での注意点は以下の通りです。

  • 目をこすったり圧迫したりしない:術後は傷口が閉じていない状況なので、目をこすったり圧迫したりするのは避けましょう。
  • 入浴・洗顔・洗髪・シャワー・メイクは控える:手術当日と翌日の入浴やシャワーは避けてください。洗顔などで顔を濡らさないようにしましょう。もし、気になるようでしたら濡れたタオルで優しく顔を拭く程度にしてください。
  • 飲酒・喫煙は控える:手術後1週間は飲酒や喫煙を控えてください。
  • 車の運転は控える:車の運転も避けた方が良いため、できればお迎えの方を呼んだりタクシーなどを使用するようにしましょう。
  • テレビやスマートフォンの使用は控えめに:安静にしていると暇だと言って、テレビや雑誌、スマートフォンを長時間使いたくなるかもしれませんが、目に刺激があるため長時間にならないように注意してください。

以上が硝子体手術後の一般的な注意点となりますが、具体的な注意点は患者さんの症状や体質、手術の結果などによります。そのため、具体的な注意点については、主治医とよく相談することが重要です。

硝子体手術の合併症

硝子体手術の合併症

硝子体手術にはどのような合併症があるのでしょうか?以下で解説していきます。

眼内炎

眼内炎は、眼の中で起こる感染症で、緊急の治療を要します。眼内炎は、眼の手術や、眼のけが、または血液の感染症が原因で起こります。ひどい眼痛、眼が赤くなる、視力障害などの症状が現れます。眼から分泌される液体の培養検査を行い、できるだけ早く抗菌薬を投与します。 眼内炎の原因は、手術の切開部もしくは眼球にできた傷を介して微生物が眼に入ることです。感染症の多くは細菌(黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus など)が原因で起こります。 眼内炎の症状は重症化することがあり、激しい眼痛、白眼の部分が赤くなる、明るい光が非常にまぶしくなる、視力が低下するなどの症状のほか、ときにまぶたの腫れがみられることもあります。 眼内炎は、症状、眼の診察結果、原因微生物を特定するための培養結果に基づいて診断されます。眼球前部の内側にある液体である房水や眼球後部を満たすゼリー状の物質である硝子体(しょうしたい)からサンプルを採取して培養し、感染の原因微生物を特定するとともに、どの薬が効果が期待できるかを調べます。

網膜剥離

網膜剥離は、眼球の内側に張り付いている網膜が剥がれてしまった状態を指します。この病気は視力や視野を失う可能性があります。 網膜剥離の主な原因は、加齢や近視です。その他にも、アトピー性皮膚炎、目の打撲、目の手術、家族に網膜剥離を発症した人がいる場合なども、網膜剥離の発症リスクを高める要因となります。 症状としては、視界に小さなゴミや虫のような物が見える「飛蚊症」や、網膜がはがれるときの刺激が脳に伝わって、実際には光っていないのに光が見える「光視症」が現れることがあります。網膜剥離が進行すると、視野が欠けて見えるようになります。 網膜剥離の治療は、レーザー治療や手術などによって行われます。治療が早いほど、術後に良い視力を得られる可能性が高くなるため、できるだけ早めに受診して必要な治療を受けることが大切です。放置すると、最悪の場合、失明することもあります。

硝子体出血

硝子体出血は、眼球の中を満たしている硝子体というゼリー状の物質に血液が混じってしまい、視力が低下する病気です。硝子体は本来血管のない組織であるため、眼球壁内側の網膜血管が破れた場合や、網膜から新しい血管が発育し、これが破れてしまう場合に、硝子体へ血液が混じり込みます。 硝子体出血の主な原因は、糖尿病性網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性、網膜裂孔などがあります。症状としては、虫が飛んでいるように見える「飛蚊症」や、墨汁を垂らしたような煙状のものが見える、急にもやがかかったように、もしくは視界が真っ赤になって見えなくなるなどがあります。 硝子体出血の治療は、原因が何かによって代わります。出血が少量であれば自然に吸収しますが、多量の場合には吸収が困難となり、視力を改善させるためには、眼球に穴を開けて出血や濁りを取り除く「硝子体手術」が必要となります。放っておくと元通りに見えないようになってしまうこともありますので、早めに眼科を受診してください。

白内障の同時手術

白内障の同時手術

白内障手術と硝子体手術を同時に行うことは可能です。白内障は、目の水晶体が濁る病気で、視力が低下します。一方、硝子体手術は、眼球の中を満たすゼリー状の物質、硝子体に問題があるときに行われます。 白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、その代わりに人工の水晶体を挿入する手術です。硝子体手術は、硝子体の異常を修正するための手術で、硝子体出血や網膜剥離などの症状を改善するために行われます。 白内障と硝子体の問題が同時に存在する場合、これらの手術を同時に行うことで、手術の回数を減らし、患者の負担を軽減することが可能です。しかし、同時手術はより高度な技術と経験を必要とします。そのため、手術をする医師の経験と技術力が重要となります。 また、同時手術は患者の健康状態や眼の状態によります。そのため、手術を受ける前には、医師と十分に話し合い、自分に適した治療法を選択することが重要です。

まとめ

まとめ

ここまで硝子体手術の術後の注意点についてお伝えしてきました。 硝子体手術の術後の注意点をまとめると以下の通りです。

  • 硝子体(しょうしたい)は、眼球の器官の一つで、水晶体(レンズ部分)の後方に位置し、内腔を満たす透明なゼリー状の組織
  • 硝子体手術は、眼の奥にある硝子体と呼ばれる部分に対して実施する手術全般
  • 術後は傷口が閉じていない状況なので、目をこすったり圧迫したりするのは避ける

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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