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白内障手術後のケアと生活:手術後の経過と注意点について解説!

白内障手術後のケアと生活

白内障の手術後はどのように過ごせばいいのでしょうか? 本記事では、白内障手術後について以下の点を中心にご紹介します。

  • 白内障手術の基本的なケア
  • 日常生活での注意点
  • 白内障手術後の経過

白内障の手術後について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

そもそも白内障とは

そもそも白内障とは

白内障とは、加齢に伴って水晶体が白く濁り、視力低下を引き起こす眼の疾患です。水晶体は眼のレンズのような役割を果たし、外部からの光を網膜に届けて視覚を可能にします。しかし、加齢により水晶体が硬く厚くなり、透明性が失われ、視界が濁ります。このため、かつてはクリアに見えていたものがぼんやりとしか見えなくなり、視力の劣化が生じます。 白内障は高齢者に特に多く見られ、40代から発症することもあり、80歳以上の人の多くが影響を受ける可能性があります。白内障は進行性の疾患であり、視力への影響が進行することが一般的です。早期の症状は視物のぼやけや光のまぶしさを感じることがありますが、段階的に視力が低下していきます。

白内障手術後の基本的なケア

白内障手術後の基本的なケア

ここでは白内障手術後のケア方法と注意点について詳しく解説していきます。

手術後最初の1週間の注意点

白内障手術後の最初の1週間は、注意が必要です。 手術後の経過をスムーズに過ごすために、以下の注意点を守りましょう。 まず、手術直後は目を押さえたり触ったりしないようにしましょう。手術後の目は傷が癒えていないため、細菌の侵入を防ぐためにも触らないようにしてください。また、お酒やアルコール飲料は手術後しばらくは控えましょう。アルコールは血管を拡張させ、術後の炎症や出血リスクを増加させる可能性があるためです。洗顔や入浴についても慎重に行いましょう。目を濡らさないように気をつけながら、首から下のシャワーを浴びることは可能ですが、洗顔や洗髪は3〜7日後から始めるのが良いでしょう。眼帯や保護用のメガネは取らずに継続して装着することが重要です。これらのアイテムは細菌の侵入を防ぐだけでなく、外部刺激から目を保護する役割も果たします。特に、就寝時も眼帯を取らないようにしましょう。 最後に、手術直後は化粧や激しいスポーツを避けましょう。傷が癒えるまで安静を保つことが、手術成功の鍵となります。

細菌感染予防のためのケア

白内障手術後1週間は目を強くこすったり、つぶったりしないようにしましょう。無理な動作や重い物の持ち上げは避け、傷口が開かないように気をつけましょう。寝る際にも無意識に目を触ることがあるため、プラスチック製の保護メガネを使用しましょう。 手をこまめに洗い、清潔を保つことも大切です。特に手術後は手指の清潔が感染予防に欠かせません。また、前髪が目にかかる場合は、手術の前に散髪したり、ピンで固定したりして、目への刺激を避けましょう。 さらに、手術後に温かい涙が出る場合は、創口から房水が漏れる可能性があるため、速やかに医師に連絡しましょう。抗菌剤の目薬を使用し、適切な処置を受けることが必要です。 これらの注意点を守り、手術後の経過を過ごすことで、細菌感染を防げるでしょう。また、手術後の不安や疑問がある場合は、担当医に相談することが重要です。

点眼薬の正しい使用方法

手術後、何種類かの点眼薬が出されることがあります。点眼の際は、まず専用のコットンで目の周りを拭いて清潔に保ちましょう。点眼薬の先がまつげに触れないように細心の注意を払いましょう。そして、各点眼薬を2〜3分の間隔で使用します。手術後の炎症の状態により、1〜2週間後に点眼薬の数が減少することがありますが、点眼は1〜3ヶ月間続ける必要があります。症状が改善しても、ご自身で点眼を中止しないようにしましょう。担当医の指示に従い、正確に点眼を行うことで、手術の成功と回復が促進されます。

日常生活での注意点

日常生活での注意点

日常生活ではどのようなことに気をつければいいのでしょうか? 以下で詳しく解説していきます。

洗顔・洗髪・入浴時のケア

手術後のケアにおいて、洗顔・洗髪・入浴に関して注意が必要です。感染を避けるため、手術後の1週間は、顔や頭に直接水をかける洗顔・シャンプーは控えてください。特に目の周りには水がかからないよう注意し、タオルを使って優しく拭き取りましょう。翌日からの入浴は許可されていますが、目に水や汗が触れないように、短時間で済ませることが推奨されます。入浴後は必ず医師から指示された抗菌剤の点眼を行い、感染リスクを抑えることが大切です。手術後の正しいケアが円滑な回復につながりますので、十分な注意を払いましょう。

仕事と運動に関する注意点

室内でのデスクワークやその他の業務は手術の翌日から可能ですが、外出時に1週間は保護メガネを装着するなど、感染には配慮しましょう。日常の家事や散歩など軽い運動は手術の翌日から始められます。 ただし、手術の直後、眼内レンズはまだ固定されていないので、重労働や激しい運動、極端に重いものを持つことは1ヶ月ほど避けましょう。また、乱視矯正用のTORICレンズを使用した場合、車や電車の中で外を見つめるのを避けるように指示されることもあります。眼振(目が左右に揺れること)が発生し、レンズがズレる可能性があるためです。不安や疑問がある場合は、手術後の仕事や運動について、担当医との診察で相談することをおすすめします。適切な注意を払いながら、手術後の生活を快適に過ごしましょう。

お化粧と車の運転について

手術後1週間は目の近くのお化粧を避け、特にアイメイクは1ヶ月ほど控えましょう。 車の運転に関しては、視力が0.7以上あれば運転可能ですが、眼内レンズを入れたことで距離感が変わることがあるため、注意が必要です。運転する際はより慎重に、運転を心掛けましょう。

コンタクトレンズ・眼鏡の使用について

手術後は、水晶体を完全に交換しているので、眼鏡の度数に変動が生じます。そのため、以前の眼鏡が合わなくなります。新しい眼鏡は、目の調子が一定になり、手術の傷が落ち着いた後の1ヶ月後以降に製作することがおすすめです。それまでは仮の眼鏡を使用して度数の調整を行いましょう。コンタクトレンズに関しては、手術後3ヶ月が経過すれば装用しても問題ありません。

白内障手術後の経過

白内障手術後の経過

本白内障の手術後どれくらいで視力は回復するのでしょうか? また、痛みや不快感がどれくらい続くのかについても詳しく解説していきます。

どれくらいで視力が回復するのか

白内障手術は、手術翌日から視力が改善するとされています。しかし、網膜に他の疾患がある場合、視力回復が難しいことがあります。また、白内障が進行してからの手術で手術時間が長い場合、手術後は一時的に角膜にむくみが生じ、視界が不明瞭になることがあります。さらに、眼内レンズを使用する場合、脳がその見え方に適応するまで時間がかかることも考えられます。このように個人差があるため、視力回復のスピードは違います。一般的には手術後数週間から数ヶ月かかることが多いですが、完全な回復までには時間がかかることもあります。

手術後の痛みや不快感はどれくらい続くのか

手術後、急に水晶体の濁りが取れることで、一時的にまぶしさを感じることがあります。これは時間とともに緩和されますが、不快であればサングラスの着用を検討しましょう。 また、手術前の状態では、水晶体の濁りにより黄色味がかった視界だったかもしれません。手術によって濁りが解消され、青色の光がより入りやすくなり、一時的にものが青みがかって見えることがあります。特に片方の眼だけが手術された場合に気になることが多いですが、約3ヶ月ほどで不快感は軽減し、ほとんどの方が適応します。 手術後の痛みや不快感は通常一時的なものであり、経過を見守りながら適切な対処を行うことが大切です。不安や疑問がある場合は、医師に相談しましょう。

手術後に見える”浮遊物”は何か

手術後に見える浮遊物、通称「飛蚊症」は、視界に黒い異物や虫のようなものが飛んでいるように感じる症状です。これは主に目の中にあるゼリー状の硝子体の濁りが原因とされ、多くの場合、2〜3ヶ月で症状は軽減します。ただし、稀に白内障手術後に網膜剥離などの病気を引き起こすこともあるため、飛蚊症を感じた場合は医療機関で詳細な検査を受けることが重要です。適切な診断と治療が行われれば、多くの患者さんが症状を克服できるでしょう。

手術後の経過診察

手術後の経過診察

ここでは、手術後の診察や見え方の変化について解説していきます。

診察の目的と内容

白内障手術後の経過診察は、手術翌日の午前中に行われることが多いです。この診察では、視力検査、眼圧検査、眼底検査など、必要な検査が行われ、その後に医師の診察が行われます。診察の目的は手術後の経過をみて、合併症や異常がないかを確認することです。問題がなければ、数日後に再度診察が行われます。

手術後の見え方の変化

白内障手術後、視界に黒い虫のような物体が動いていたり、前より黒く見えるものが増えていたりするように見えることがあります。これは一般的に「飛蚊症」と呼ばれ、ほとんどのケースで、疾患ではなく、自然な混濁が起因しています。手術前にはかすんで見えたために気づかなかったかもしれませんが、手術後になるとこれらの異物感が強く感じられることがあります。 また、手術前に説明されることもありますが、眼内レンズは人工のレンズであり、自分でピントを合わせることはできません。そのため、手術後にピントが合いにくい距離が生じることがあり、この場合はメガネを使用して補う必要があります。手術前に医師やスタッフとのコミュニケーションを重視し、手術後の視覚の変化や適切なケアについての理解を深めることが大切です。

まぶしさについて

手術の翌日からまぶしすぎるように感じることがあります。この現象は一般的に「羞明(しゅうめい)」と呼ばれ、手術前は白内障によって水晶体が濁り、光の透過が阻害されていたため、明るい光を適切に感じられなかったことが原因です。手術後、急に水晶体の濁りが取れて大量の光が眼に入ることになるため、まぶしさを感じることがあります。このまぶしさは手術直後に強く感じられますが、時間が経過するにつれて段々と緩和され、ほとんど気にならなくなることが一般的です。まぶしさが続く場合、特に屋外での明るい環境ではサングラスをかけることをおすすめします。サングラスは強い日差しやまぶしい光を和らげ、目を保護する役割を果たします。手術後の適切なケアや対策をしっかりと理解し、快適な視覚を取り戻すために努力することが大切です。

まとめ

まとめ

ここまで白内障の手術後についてお伝えしてきました。 白内障の手術後の要点をまとめると以下の通りです。

  • 手術直後は目を押さえたり触ったりしない
  • 感染症を予防するため、手術後1週間は直接水をかけての洗顔・洗髪は避ける
  • 手術後、急に水晶体の濁りが取れることで、一時的にまぶしさを感じることがある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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