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白内障に痛みはあるの?手術は痛い?痛みを放置するリスクについても解説します

白内障 痛み

白内障に痛みがあるのか知っていますか? 本記事では、白内障に痛みがあるのかや手術はいたいのかについて以下の点を中心にお伝えしていきます。

  • 白内障の痛みについて
  • 白内障の手術の痛み
  • 白内障の痛みを放置すると

白内障に痛みついて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

白内障の症状と痛みについて

白内障の症状と痛みについて

白内障になると目が痛くなりますか?
白内障の初期段階では、痛みは通常伴わないことが多いとされています。しかし、白内障が進行し、特に「超熟白内障」という状態になると、水晶体が腫れあがり眼圧が上昇することがあり、それが痛みを引き起こすことがあります。 ただし、これらの症状や痛みが現れる前に、白内障の手術を受けることが推奨されます。進行した白内障は手術が難しくなるため、早期の診断と適切な治療が大切です。症状や疑問があれば眼科医に相談すると良いでしょう。
頭痛と白内障は関係がありますか?
頭痛と白内障は、直接的な原因と結果の関係は一般的には認められていません。しかし、以下の点を考慮して関連性を考えられます。

  • 目の疲れ: 白内障の進行によって視力が低下し、それが目の疲れを引き起こすことがあります。そして、目の疲れは頭痛の原因の一つとされています。
  • 認識困難: 白内障は視界が白くかすむ症状を引き起こすことがあり、これが読書や細かい作業を困難にすることがあります。その結果、無意識に目を酷使することが増え、それが頭痛を引き起こすことが考えられます。
  • 照明: 白内障の人は光の感じ方が変わることがあり、特定の照明下で不快感や眩しさを感じることがあります。これによって、目や頭にストレスがかかり、頭痛を引き起こす可能性が考えられます。
  • 他の眼疾患: 白内障だけでなく、他の眼疾患も同時に存在する場合があります。例えば、緑内障は眼圧の上昇を引き起こし、それが頭痛の原因となることが知られています。白内障と同時に緑内障も持っている人は、頭痛の原因として緑内障を疑う必要があります。
  • 手術や治療: 白内障の治療や手術後には、一時的に頭痛を経験することがあるかもしれません。

上記のように、白内障自体が直接的な頭痛の原因となるわけではありませんが、関連する要因や他の眼疾患の存在により、頭痛が生じる可能性は考えられます。頭痛の原因が気になる場合は、医師に相談することをおすすめします。

白内障の症状を教えてください。
白内障にはさまざまな症状が出ます。白内障の症状を詳しく解説していきます。

  • 像が二重・三重に重なって見える(複視): 白内障の影響で水晶体が変形すると、それがレンズの歪みを引き起こし、強い乱視状態が生じることがあります。特に、水晶体の中心部が濁ると、光の進行が遮られ、結果的に物体が二重や三重に見える現象が起こることが考えられます。複視かどうかの確認は、片目を閉じて物を見ることで簡単にできます。
  • 手元が見やすくなる: これは水晶体核の部分に白内障ができることで、近くの物が見やすくなる現象です。具体的には、老眼で手元が見えにくかった人が、突如として手元がはっきり見えるような感覚になります。これは、白内障の影響で近視に似た状態が生じているとされています。
  • 瞳が白くなる: これは白内障が進行して水晶体全体が濁ってきたサインです。この段階になると、治療が必要となるため、早急に眼科を受診することが勧められます。

白内障の手術の痛み

白内障の手術の痛み

白内障の手術は痛いですか?
白内障の手術自体は通常、局所麻酔を使用して行われるため、手術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。以下、手術に関連する痛みや不快感について詳しく説明します。

  • 手術前の麻酔:白内障手術の際には、眼球を麻酔するための点眼麻酔や注射を使用します。注射の場合、短時間の痛みや不快感を感じることがありますが、その後の手術中の痛みを感じにくくするためのものです。
  • 手術中:手術自体は麻酔のおかげで痛みを感じることはほとんどありません。しかし、手術中に圧迫感や軽い不快感を感じることがあるかもしれません。
  • 手術後:手術後、多少の不快感や軽い痛みを感じることがありますが、これは通常、数日以内に和らぐことが多いとされています。痛みが強い場合や持続する場合には、医師に相談することが重要です。

手術に関しての不安や疑問は、事前に主治医や手術を行う医師としっかりとコミュニケーションを取ることで解消できることが多いとされています。手術前に詳しく手術の流れや麻酔についての説明を受けることで、不安を少しでも減らせます。

手術後に痛みはありますか?
白内障手術後の感覚や症状は患者さんによって異なりますが、手術で生じる傷は約2mmと非常に小さく、一般的には強い痛みを伴うことは少ないとされています。しかし、手術直後は目にゴロゴロとした感覚があったり、涙が出たりすることがあるとされています。これらの症状は手術の後に起こるごく一般的な反応の一部であり、手術当日はそのような症状を感じる場合、無理をせずに家で休むことが推奨されます。 しかし、手術の翌日以降に目の痛みが急に強くなったり、視力に異常を感じたりするような場合は、それは単なる手術後の一時的な症状ではなく、何らかの合併症の可能性が考えられます。例として、手術後の高眼圧や術後眼内炎が挙げられます。 手術後の高眼圧は、手術による炎症や手術中の眼への触れ方などが原因で一時的に眼圧が上昇することがありますが、通常は2〜3日以内に正常な眼圧に戻ることが多いとされています。 一方、術後眼内炎は、手術の傷から細菌が侵入し、目の中で炎症を起こす状態を指します。術後すぐに発症することが多いものの、適切に処方された点眼薬を使用していれば、この炎症が発症するリスクは非常に低いとされています。そのため、医師の指示に従って定期的に通院し、点眼薬の使用を続けることが大切です。 結論として、白内障の手術直後に軽度の不快感や症状を感じることは一般的ですが、強い痛みが続く場合や他の異常な症状が現れた場合は、医師の診察を受けることが必要です。
白内障の手術後に力仕事や運転をしてもいいですか?
白内障の手術後は、無理をしないことが大切です。以下で解説していきます。

  • 力仕事: 手術後1か月間は力仕事や屋外での作業、配送業などの重労働は避けるようにしましょう。傷口が開いてしまうリスクがありますので、重いものを持つことも控える必要があります。
  • 屋外での作業: 屋外で目にゴミや塵が入ると、感染症のリスクが高まります。手術直後は特に注意が必要です。
  • 仕事の再開: 手術の内容や個人の回復状況により異なりますが、主治医に具体的な仕事内容を伝え、どのくらいの安静期間が必要かを相談しましょう。また、術後1週間以内には医師の診察を何度か受ける必要があるため、その結果をもとに職場復帰の時期を決めると良いでしょう。
  • 運転: 白内障手術後の運転再開の目安は一概には言えません。基本的な判断基準は視力と手術後の自覚的な見え方です。術後の検診で視力の回復状況を確認した上で、医師と相談して運転再開のタイミングを決めることが推奨されます。

総じて、白内障の手術後は十分な休養を取り、医師のアドバイスをきちんと守りながら、日常生活や仕事に戻ることが大切です。健康を優先に考慮して行動しましょう。

白内障の痛みを放置すると

白内障の痛みを放置すると

白内障を放置するとぶどう膜炎になりますか?
白内障が進行すると、水晶体が徐々に溶け始め、これが「水晶体融解性ぶどう膜炎」という重篤な炎症を引き起こす可能性があります。さらなる進行により、水晶体皮質が融解して痛みや充血などの症状を伴う強烈な炎症を生じることがあります。これが生じると、緊急手術が必要となるケースもあります。 もし、白内障やぶどう膜炎、その他の眼の問題に関して懸念があれば、眼科医に相談することをおすすめします。
白内障を放置すると緑内障発作を引き起こしますか?
白内障そのものが直接的に緑内障発作を引き起こすわけではありません。しかし、進行した白内障は、特に「環状白内障」のような形態の白内障の場合、瞳孔の位置や形状を変えることで、前房の水の流れを妨げる可能性があります。これにより、眼圧が上昇して緑内障のリスクが高まることが知られています。 また、白内障の手術後に緑内障のリスクが高まることが報告されている場合もありますが、これは白内障そのものが原因というわけではなく、手術の方法や過程、合併症などの要因が関わることが考えられます。 したがって、白内障の進行や手術を検討する際には、緑内障のリスクも考慮する必要があります。白内障や緑内障の疑いや懸念がある場合は、眼科医に相談することを強く推奨します。
白内障は放置したら失明する可能性がありますか?
白内障を放置すると失明する可能性があるのか、という問いに対する回答は以下のようになります。 白内障は眼の水晶体が濁ってくる症状で、進行すると視力が低下します。放置しておくと症状は進行し、最終的には視力喪失、すなわち失明につながる可能性が高まります。特に合併症を伴う場合、そのリスクはさらに高まることが考えられます。 しかし、白内障の治療は先進国であれば容易にアクセスでき、治療の成功率も高いとされています。具体的には、濁った水晶体を取り除き、代わりに人工レンズを挿入する手術を行うことで、ほとんどの患者さんが正常な視力を取り戻せます。 日本のような先進国では、高度な医療技術やインフラの整備により、白内障が失明の原因となるケースは極めて稀です。事実、日本の白内障による失明率は約3.2%と非常に低い数字を示しています。 それに対して、発展途上国では医療アクセスの問題や経済的な理由で、白内障の早期治療が難しく、多くの人々が失明に至ってしまう状況が存在します。 総じて、白内障を放置すると失明のリスクは高まりますが、適切な医療介入を受けることでそのリスクは大幅に減少します。早期の診断と治療が非常に重要であると言えます。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで白内障の痛みについて紹介してきました。 白内障の痛みについてまとめると以下の通りです。

  • 白内障は、進行し他の眼疾患を合併したりすると頭痛が生じる可能性もある
  • 白内障手術の痛みは目にゴロゴロとする違和感がある
  • 白内障の痛みをそのまま放置するとと悪化し、他の病気になる場合がある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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