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白内障の手術:方法やリスクについて徹底解説!

白内障の手術

白内障の手術についてご存じでしょうか。 本記事では、白内障の手術について以下の点を中心にご紹介します!

  • 白内障手術の概要
  • 白内障手術の流れ
  • 白内障手術の技術

白内障の手術について理解するためにもご参考いただけると幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

そもそも白内障とは

そもそも白内障とは

白内障は、目の水晶体が白く濁る状態を指します。水晶体はカメラのレンズのような役割を果たし、その透明度が低下すると視力に影響を及ぼします。一般的な原因は加齢で、40歳代から始まり、80歳代ではほとんどの人が何らかの形で白内障を経験します。これは「老人性白内障」と呼ばれます。他にも外傷、他の眼疾患、薬物中毒、先天性の要因などにより白内障が発生することがあります。白内障が進行すると、視界がかすんだり二重に見えたり、まぶしく感じたりするなどの症状が現れ、最終的には視力低下を引き起こします。

白内障手術とは

白内障手術とは

少しお話ししましたが、白内障手術についてより詳しく解説していきます。

白内障手術の概要

白内障は、進行すると視力が低下し、最終的には手術が必要となる病気です。手術は、濁った水晶体を取り除くことで視力を回復させるもので、現在では点眼麻酔やテノン嚢下麻酔により、痛みを感じることなく行われます。医師との会話も可能です。 白内障手術法は「超音波乳化吸引法」と呼ばれ、2mm程度の小さな切開から超音波を用いて濁った水晶体を吸引します。その後、残った薄い膜の中に視力を補正するための眼内レンズが挿入されます。これにより、患者さんは手術後に良好な視力を取り戻すことが期待できます。

白内障の手術の必要性

お話しした通り、白内障は、壮年期から老年期の人々に高頻度に見られる病気で、進行すると視力が低下します。白内障が進行すると、手術による治療しかありません。しかし、1990年代初頭から導入された眼内レンズにより、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。手術は白内障が進行し、日常生活に影響を及ぼすようになった場合に必要となります。手術は一般的に安定しており、成功率も高いです。したがって、白内障の進行により視力が低下した場合、手術は良い選択肢となります。

白内障の手術の所要時間と痛み

白内障手術は、視力を回復するための重要な手段であり、その手術時間は通常10〜20分程度と非常に短いです。この手術は、光がまぶしく感じたり、物が二重に見えたりするなど、視力の低下を引き起こす白内障の水晶体を取り除き、代わりに人工レンズを挿入するものです。 手術自体は非常に迅速で、患者さんが感じる痛みはほとんどありません。これは、医師が新しい技術と器具を使用し、患者さんの不安や痛みを抑えるよう努めているからです。 しかし、手術に対する不安や恐怖は自然な反応であり、それを理解し、適切なケアとサポートを提供することが医療チームの役割です。そのため、手術前には十分な説明と相談が行われ、患者さんが信頼して手術を受けられるよう配慮されます。白内障手術は高度に進化した医療技術のおかげで、今日では安定かつ良いとされる治療法となっています。

手術のリスクや副作用は?

白内障手術は医療技術の進化により、信頼性が高まっており、手術時間も短縮されています。しかし、全ての医療行為にはリスクが伴います。 白内障手術には感染のリスクがあり、特に手術後の初期に強い炎症の可能性が考えられます。また、手術の難易度によっては、眼内レンズの挿入が一度で完了しない場合もあります。術後の視力に影響を及ぼす屈折誤差も考慮されるべき点です。 さらに、手術後に水晶体嚢が濁る後発白内障のリスクや、網膜剥離の可能性も低いながら存在します。その他、極めて稀ではありますが、駆逐性出血や嚢胞様黄斑浮腫といった症状の発現、さらには眼内レンズの位置がずれることも考えられます。 手術を受ける際は、信頼性の高い医師や新しい機器を持つ医療機関を選ぶことが大切です。

白内障手術の流れと特徴

白内障手術の流れと特徴

白内障手術の流れと特徴を合わせて解説します。

手術前の検査と準備

白内障手術は、視力を改善するための重要な手段です。手術前の検査と準備は、成功に向けた大切なステップです。まず、医師は患者さんの目の状態を詳しく調べ、手術が必要かどうかを判断します。次に、手術に適した眼内レンズの種類を選択します。これは、患者さんのライフスタイルや視力の要求によります。また、手術日のスケジュールも決定します。手術前の準備としては、食事や服薬に関する指示があります。これらの準備は、手術の成功と快適な回復を確実にするために重要です。

手術中の麻酔と手順

白内障手術は基本的に局所麻酔で行われます。手術では、2mm程度の小さな切開から、超音波を放出する吸引ツールを眼内に入れ、眼内に水を注入しつつ、濁った水晶体の内容物を吸い取ります。その後、残した水晶体の薄い膜(水晶体嚢)の中に眼内レンズを挿入します。ただし、極度に進行している白内障や、元々水晶体嚢を支える部分が脆弱な眼の場合、初めからまたは手術途中で異なる手術法が選ばれることがあります。

術後のケアと注意点

白内障手術後のケアと注意点については、以下のようなポイントが挙げられます。

  • 1. 点眼薬の使用:手術後は医師が処方した点眼薬を使用することが必要です。
  • 2. 清潔管理:手術後しばらくは汚い手で目を擦らないようにし、清潔管理に注意する必要があります。
  • 3. 日常生活の再開: 通常の日常生活はすぐに再開できますが、処方された点眼薬を怠らないことが重要です。
  • 4. 視覚の変化:手術後に色調の変化を感じることがあります。

これは時間とともに慣れてきます。 これらのケアと注意点を守ることで、手術後の視力回復をスムーズに進められます。

日帰り手術と入院手術の違い

白内障手術は、一般的には日帰り手術として行われます。繰り返しになりますが、この手術では、混濁した水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入します。手術は基本的に局所麻酔で行われ、2mm程度の小さな切開から、超音波を放出する吸引ツールを眼内に入れ、眼内に水を注入しつつ、濁った水晶体の内容物を吸い取ります。その後、残した水晶体の薄い膜(水晶体嚢)の中に眼内レンズを挿入します。 一方、入院手術は非常に進行した白内障やもともと水晶体嚢を支える組織が弱い眼の場合などの状況下で選択されることが多いです。また、手術翌日の通院が必要になることや、手術後は眼帯をつける必要があるため、入院が推奨される場合もあります。 これらの状況では、最初から、または術中に別の手術方法が選択されることもあります。 どちらの手術方法も先進的な医療技術と、それを支える医療スタッフの尽力により、年々向上してきています。しかし、手術の合併症が原因で深刻な視覚の問題が起こることも考えられますので、眼科医とよく相談して決める必要があります。

白内障手術の技術

白内障手術の技術

白内障手術の技術についても詳しく見ていきましょう。

レーザー白内障手術の特徴

レーザー白内障手術は、白内障治療の先進的な技術として注目されています。この手術方法の核心は、強角膜切開(あるいは角膜切開)、前嚢切開、そして水晶体の乳化吸引という過程にあります。 これらの手順は、術後の視力や結果に大きな影響を与えるため、非常に高い精度が求められます。レーザー白内障手術では、これらの工程を「フェムトセカンドレーザー白内障手術装置」というレーザー手術機器を使用して行います。 従来、医師が手動で行っていたこれらの手順を、レーザーが自動で行うことで、より高い精度と安定性を実現しています。自由診療になりますがこの手術の大きなメリットとして、コンピューター制御による高精度な手術が可能であり、切開やレンズの固定が非常に正確に行えること、そして傷口が小さくなるため、術後のリスクが低減される点が挙げられます。日本では普及している治療ではないので導入しているかどうかは医療機関に問い合わせる必要があります。

超音波乳化吸引術の進化

白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、目の中に人工のレンズを挿入するものです。近年、この手術の方法は大きく進化しており、特に「超音波乳化吸引術」が主流となっています。この手術方法は、超音波の力を利用して白内障の水晶体を乳化・吸引し、取り除くものです。 新しい技術進化により、手術の前後の検査が非常に重要となってきました。特に、術前・術中の検査は、術後の視力などに大きく影響を与えるため、その精度が求められます。近年の技術進化により、レンズを正確な位置に固定する技術や、適切なレンズ度数の選択が可能となり、これにより術後の信頼度が大きく向上しています。 以上のように、超音波乳化吸引術は、新しい技術や機器の導入により、その精度や安定性が大きく向上しています。これにより、患者さんの視力回復や生活の質の向上に大きく貢献しています。

術中波面収差解析装置とガイドシステム

白内障手術において、眼内レンズの選択は非常に重要なポイントとなります。従来の方法では、手術前の検査で眼の長さや角膜の形状を基にレンズの度数を決定していました。

まとめ

まとめ

ここまで白内障の手術についてお伝えしてきました。 白内障の手術の要点をまとめると以下の通りです。

  • 白内障手術は、濁った水晶体を取り除くことで視力を回復させるもの
  • 白内障手術は、まず医師が手術が必要かどうかを判断し、手術に適した眼内レンズを選択し、手術日のスケジュールも決定後に手術を行う
  • 白内障手術の技術は進化しており、超音波乳化吸引術や術中波面収差解析装置などさまざまな技術が登場している

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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