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白内障を防ぐにはどうしたらいい?日常生活でできる予防法について解説!

白内障 防ぐには

白内障は、日本では高齢者の主な失明原因となっています。白内障は手術で治療できるとされていますが、予防も大切です。
本記事では、白内障を防ぐにはどうすれば良いか、下記内容を中心に解説します。

  • 紫外線が眼に与える影響
  • 酸化ストレス予防に期待できる栄養素
  • 白内障に良くない食品

白内障を防ぐにはどうすれば良いか理解するためにも、参考にしてください。
ぜひ最後までお読みください。

白内障を防ぐための紫外線予防

白内障を防ぐための紫外線予防

サングラスの使用は白内障を予防するために必要ですか?
白内障は主に「加齢」によるもので、長年紫外線に曝露されることで水晶体にダメージが蓄積し、白内障の原因となるといわれています。
そのため、紫外線から目を守るためにサングラスを使用することは、白内障の予防に役立つと考えられます。
ただし、色が濃すぎるサングラスは視界が暗くなり目が疲れるので、薄いものを選ぶことが推奨されています。

また、UVカット眼鏡や、つばの広い帽子、日傘と併用することで、より強いUVカット効果が期待できます。
これらの対策は、白内障の予防だけでなく、目の健康全般に良い影響を与えると考えられます。
しかし、これらの対策はあくまで予防的なものであり、必ずしも白内障の発症を完全に防ぐわけではありません。
定期的な眼科検診を受け、早期発見・早期治療を心掛けることが重要です。

紫外線が眼に与える影響について教えてください。
紫外線を直接浴びると、目に以下のような影響が出ることがあります。

  • 電気性眼炎(雪目):紫外線を直視して目に直接紫外線を浴びた場合、雪目と呼ばれる「電気性眼炎」という状態になります。目に紫外線を直接浴びて角膜からUV-Bを吸収すると、角膜が炎症を起こして、充血したり、開けていられないほど目が強く痛むなどの症状が出ます。
  • 白内障:目に紫外線を直接浴び、水晶体からUV-Aを吸収した場合、長期間にわたって水晶体に紫外線のダメージが蓄積されると、水晶体の酸化やタンパク質化を招き白内障の原因となります。

目から紫外線を吸収することによって角膜の炎症や白内障の進行が起こります。炎症や白内障を予防するには、紫外線に直接あたらないように目を保護することが大切です。

曇りの日でもサングラスを着用したほうがいいですか?
曇りの日でも紫外線は出ています。そのため、長時間外で過ごす場合は、紫外線カット機能が付いたサングラスや帽子を着用することをおすすめします。
紫外線は白内障の原因になる場合があります。また、紫外線は他の目の病気の原因にもなるため、紫外線から目を守ることが大切です。
紫外線から目を守るには、晴れていなくても紫外線カット機能が付いたサングラスやつばの長い帽子などを着用するようにしましょう。
曇の日であっても、紫外線は出ています。外に出かける際、特に長時間外で過ごす場合はサングラスや帽子を着用すると良いでしょう。
紫外線から目を守ることで、白内障の予防にもつながります。
他にも、白内障を予防するためには、適切な紫外線対策や禁煙、適切な食生活、運動などが重要です。

白内障の原因となる酸化ストレスの食事面での予防方法

白内障の原因となる酸化ストレスの食事面での予防方法

酸化ストレス予防に期待できる栄養素が含まれている食べ物を教えてください。
酸化ストレス予防に期待できる栄養素が含まれている食べ物については、以下のようなものがあります。

  • ビタミンC:ビタミンCは抗酸化ビタミンです。赤ピーマンやグレープフルーツなどに豊富に含まれています。
  • ビタミンE:ビタミンEは過酸化脂質の生成を抑制するといわれているビタミンです。アーモンドやかぼちゃ、赤ピーマンなどに多く含まれています。
  • ポリフェノール:ポリフェノールにはアントシアニンや大豆サポニンなどさまざまな種類があり、活性酸素を除去する抗酸化物質です。アントシアニンはブルーベリーに含まれ、大豆サポニンは納豆・豆乳などの大豆製品に豊富に含まれています。
  • カロテノイド:カロテノイドはまた抗酸化物質であり、β-カロテンやリコピン、などの種類があります。β-カロテンとリコピンは緑黄色野菜に多く、アスタキサンチンは主にエビ・カニのような甲殻類、鮭・マスなどの魚類に豊富です。

これらの食べ物をバランス良く摂取することで、酸化ストレス予防が期待できます。

白内障に良くない食品は何ですか?
白内障に良くないとされる食品は以下の通りです。

  • 過剰な糖分:糖分を摂りすぎると、体内でビタミンB2やカルシウムを多く使うため、これらの栄養素が不足し、目の健康に影響を及ぼす可能性があります。
  • 体を酸化させる食材:体を酸化させる食材は、油ものやカップラーメン、マーガリンなどの脂質の多い食べ物です。脂質の多い食べ物を毎日のように食べていると、次第に血液がドロドロになり、血流が悪くなる可能性があります。これにより、目の病気になる可能性が高まります。
  • 乳製品や糖分、酸化させる食品:白内障や、肥満などの健康問題の発症リスクを増加する可能性があります。

これらの食品の摂取を控えることが、白内障の予防に役立つと考えられます。

白内障を防ぐための運動・喫煙・糖尿病予防について

白内障を防ぐための運動・喫煙・糖尿病予防について

運動することは白内障の予防になるのですか?
適度な運動は白内障の予防に役立つとされています。
運動は血行を促進し、酸化ストレスから身体を守る効果が期待できます。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。無理のない運動から始めていきましょう。
また、適度な運動は、白内障の進行を防ぐだけでなく、全体的な健康状態の改善にも寄与します。ただし、運動だけでなく、バランスの良い食事や十分な睡眠など、健康的な生活習慣全体が白内障の予防に重要です。
そして、期的な眼科の受診も忘れないようにしましょう。
これらの対策を通じて、白内障の予防に努めることが推奨されています。
喫煙は白内障のリスクを高めますか?
喫煙は白内障のリスクを高める可能性があります。具体的には、1日に20本以上のタバコを吸うと、白内障のリスクが約2〜3倍に上がるとされています。
具体的には、タバコに含まれているニコチンには、血流を悪くする作用があると考えられています。
血流が悪くなることで、目に必要な栄養が届かずに老化する可能性もあります。

また、タバコを吸うと、身体は神経細胞の酸化を抑えようと、ビタミンCを多く失い、視力の維持に必要な栄養バランスを崩し、老化を促進させる可能性もあります。

糖尿病の予防が白内障の予防にも繋がるというのは本当ですか?
糖尿病は白内障の一因となります。具体的には、糖尿病にかかっている方は、健康な人よりもおよそ5倍、白内障になるリスクがあるといわれています。
また、糖尿病の治療として抗糖尿病薬の内服を開始から5年以上過ぎると、内服をしていない方よりも約3倍ほど白内障のリスクが高くなり、血糖値のコントロールがうまくいかなければ、白内障の進行がさらに早くなります。
したがって、糖尿病の予防は、白内障の予防にもつながると言えます。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで、白内障を防ぐにはどうすれば良いかについて解説してきました。
白内障を防ぐにはどうすれば良いかについて、まとめると以下の通りです。

  • 目から紫外線を吸収することによって角膜の炎症や白内障の進行が起こる
  • ストレスに効くのはビタミンCやビタミンE
  • 白内障によくない食品は乳製品や過剰な脂質などがある

これまでの情報が皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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