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白内障手術ができない人とは?症状や手術のメリット・デメリットについて解説!

目の大切さを考えたことはありますか?私たちの日常は、目を通して世界を見て感じるもの。しかし、時に目にはさまざまなトラブルが訪れることがあります。その中でも、特に多くの人々が経験する病気の一つが「白内障」です。この記事では、白内障についての基本から、治療法や手術のポイントまでを分かりやすく解説します。

白内障手術ができない人はいる?まずは白内障について知ろう

私たちの目は、透明なレンズによって光を取り込み、その情報を脳に伝えます。しかし、歳をとるとこのレンズが曇り、視界が悪くなることがあります。

白内障にはどんな症状がありますか?
白内障の初期症状は、視界の曇りやぼやけ、特に夜間にまぶしさを感じることです。また、色の鮮明さが失われ、物がくすんで見えることもあります。このような症状が現れたら、早めに専門医の診察を受けることが大切です。主な初期症状には以下のようなものがあります。・目がかすむ
白内障の初期症状では、目がかすんで目が見えづらくなることがあります。水晶体はカメラのレンズに例えられますが、汚れたレンズを通して見た被写体は、ぼやけて霞んで見えます。白内障が進行することでレンズの役割を果たしている水晶体が濁ってくれば、視界が霞んで見えたり、物がぼやけて見える症状が現れます。・視力が低下する
白内障の進行によって水晶体の濁りが強くなってくると、濁りが入ってきた光を遮ってしまうことで、網膜に十分な光(情報)を届けることができなくなり、視力が低下します。日常生活での文字や細かい物の見え方が悪くなり、活動に支障をきたす可能性があります。

・色の鮮明さが失われる
白内障によって水晶体が濁ると、色の鮮明さが失われることがあります。本来鮮やかな色彩がくすんで見え、世界がくもって感じられることがあります。例えば、花や景色の美しさを感じにくくなる可能性があります。

・夜間にまぶしさを感じる
白内障の影響によって、夜間にまぶしさを感じやすくなることがあります。光のグレア(まぶしさ)が強調され、運転中や夜の外出時に不快な感覚を覚えることがあります。

白内障の原因は何ですか?
白内障の原因については、主に以下の要因があると考えられています。・年齢
白内障は年齢とともに進行しやすい疾患です。人は歳を重ねるごとに、眼の中にある水晶体が徐々に透明性を失い、濁っていくことがあります。この老化による変化が、白内障の主な原因とされています。・紫外線の影響
紫外線は目にも悪影響を及ぼす要因の一つです。眼は日常的に紫外線にさらされており、これが水晶体や角膜にダメージを与える可能性があります。特に長時間の紫外線への露出や適切な目の保護対策がない場合、白内障のリスクが増加すると言われてます。

・生活習慣と環境
不健康な生活習慣や環境の影響も白内障の原因とされています。喫煙や過度のアルコール摂取は眼の健康に悪影響を及ぼす可能性があり、これが白内障の発症リスクを高める一因とされています。また、過剰なストレスや不規則な食生活も関与している可能性があります。

・遺伝的要因
遺伝的な要因も白内障の発症に影響を与える可能性があります。家族に白内障の症例が多い場合、遺伝的な傾向が関与していることが考えられます。先天性白内障というものもあり、これは出生時・出生直後から水晶体の白濁が進むなどの症状がでることがあります。

これらの要因が組み合わさることで、白内障が発症するリスクが高まることがあります。定期的な眼科検診や健康的な生活習慣の確立は、白内障の予防に役立つ重要な要素と言えるでしょう。

白内障にはどんな種類がありますか?
白内障はその原因や発症の仕方によって、いくつかの種類に分類されます。以下に代表的な種類を挙げてみましょう。・加齢性白内障
これは最も一般的な白内障の症状です。加齢に伴って水晶体が徐々に濁り、視力に影響を及ぼす症状が現れます。多くの人が老化に伴い、このタイプの白内障を経験します。・糖尿病性白内障
糖尿病を患っている人々に発生することがある白内障です。高血糖が眼の組織に影響を及ぼし、水晶体が濁る可能性があります。糖尿病性白内障は進行が速いことがあり、早めの治療が重要です。

・外傷性白内障
目に外傷が加わった際に発症することがある白内障です。例えば、物体が目に当たったり、事故で目が傷ついた場合に水晶体が損傷を受けることで発生します。

・先天性白内障
赤ちゃんは生まれつき白内障を持って生まれることがあります。これは先天的な遺伝的要因や胎内の環境が影響している可能性があります。早期の発見と治療が必要です。

・放射線性白内障
長期間の放射線被曝が原因で発生することがある種類です。原子力事故や放射線治療を受けた人々にみられることがあります。

これらの種類は白内障の多様性を示しており、それぞれの状況に合わせた適切なアプローチが求められます。専門医の診断と適切な治療法が、患者の目の健康を守る鍵となります。

白内障と緑内障の違いは何ですか?
白内障と緑内障は、どちらも目の病気ですが、異なる性質を持っています。白内障は眼のレンズが濁ることによって視界が悪化する病気です。一方、緑内障は眼の中の圧力が上昇し、視神経が障害を受ける疾患です。

白内障の治療について

ここまでは、白内障の症状について種類や原因をみてきましたが、ここでは実際に白内障にならないように白内障を予防する方法や治療法について解説していきます。

白内障の予防はできますか?
白内障の予防には、健康な生活習慣が大切です。紫外線から目を保護するためにサングラスを利用し、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。特にビタミンCやE、ルテインを含む食品を摂取することで、眼の健康をサポートできます。
白内障の治療法について教えてください。
白内障が進行し、日常生活に支障をきたすようになった場合、手術が考慮されます。白内障手術は、患部の濁ったレンズを取り除き、人工レンズに置き換えるプロセスです。これにより、視力を改善することができます。

白内障手術ができない人とは

白内障手術ができない人とはどんな人ですか?
白内障手術は多くの場合、受けることができる治療法です。しかし、一部の例外も存在します。たとえば、高齢や体力の低下がある場合、手術に耐える力が不足していることがあります。また、病院によっては緑内障を併発している場合や、糖尿病などの他の病気を患っている場合、手術が難しい場合もあります。こうしたケースでは、まずは専門医に相談し、最適な選択肢を見つけることが大切です。
白内障手術の流れについて教えてください。
白内障手術は、専門医の指導のもと、手順を踏んで進行します。白内障手術は、次のようなステップで進行します。・検査と診断
白内障手術を受けるかどうかを判断するために、専門医による検査と診断が行われます。眼の状態や視力を評価し、手術の適切さを判定します。・手術の予約と準備
手術が必要と判断された場合、手術の日程が予約されます。手術前には、医師との相談を通じて手術のリスクや手順についての理解を深めることが重要です。

・手術当日の準備
手術当日には、眼を清潔に保つための注意が必要です。手術時には麻酔が使用されるため、空腹状態で手術に臨むことが求められる場合もあります。

・手術の実施
手術は手術室で行われます。手術では、眼を麻酔することで痛みを感じずに手術を受けることができます。次に、患部の濁った水晶体を切開して取り除きます。

・人工レンズの挿入
水晶体を取り除いた後、その代わりとなる人工レンズを挿入します。人工レンズは、患者の度数や眼の状態に合わせて選ばれます。

・手術の終了
レンズの挿入が完了したら、手術は終了となります。通常は短時間で行われ、日帰りのケースが多いですが、医師の指示に従って適切なケアが行われます。

・回復期
手術後には眼が回復するまでの期間が必要です。医師の指示に従って点眼薬や経過観察を行い、適切な回復をサポートします。

・フォローアップ
手術後の定期的なフォローアップが重要です。医師は手術の成果を評価し、必要に応じてアフターケアを提供します。

白内障手術は、技術の進化により安全性と成功率が向上しています。しかし、手術に関する詳細な情報や個別の状況については、専門医との相談が不可欠です。

白内障手術のデメリットは何ですか?
白内障手術のデメリットとしては、手術後に一時的な視力の変化や眼の充血、感染症のリスクがあることが挙げられます。また、人工レンズを挿入する際には度数の調整が必要で、完璧な視力回復が難しい場合もあります。
白内障手術のメリットは何ですか?
白内障手術にはいくつかのメリットがあります。・視力の改善
白内障手術の最大のメリットは、視力の改善です。手術によって濁っていた水晶体が取り除かれ、代わりにクリアな人工レンズが挿入されることで、視界がクリアになります。日常生活での文字の読み取りや遠くの景色の見え方が改善され、快適な視力を取り戻すことができます。・生活の質の向上
視力が改善することで、日常生活がより快適になります。日常的な活動や趣味、社会的な交流など、さまざまな場面での生活の質が向上するでしょう。例えば、読書や運転などの活動がスムーズに行えるようになることが期待できます。

編集部まとめ

目は人にとって、人生を楽しむための重要な窓のようなものです。白内障はその窓を曇らせる存在ですが、適切な治療法や手術を選ぶことで、明るい視界を取り戻すことができます。白内障の症状や治療に関する知識を持ち、専門医のアドバイスを受けながら、健やかな目の未来を目指しましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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