レーシック手術を受けると視力が回復するため、車の運転時に眼鏡やコンタクトを必要としていた方も裸眼で運転できるようになります。
そこで疑問になるのが、手術後すぐに運転できるようになるのか? 運転免許証の変更は必要なのでしょうか? ということです。
この記事では、レーシックの手術後に車の運転をする際に気を付けるべき点などをQ&A方式で解説します。さらに、運転免許に関する注意点などもありますので、レーシックで視力回復した後に車を運転する方は、ぜひ参考にしてください。
レーシックを受けた後の視力変化
- レーシック手術後、視力はどのように変化しますか?
- レーシックは、手術直後からすぐに視力が回復することがほとんどです。手術当日は、ぼんやりと白くかすみがかって見えますが、翌日には視界がクリアになり、ほとんどの方が裸眼で1.2〜1.5程度まで回復します。
しかし、視力が安定するまでには個人差があり、時間がかかることもあります。一般的に近視の進行は20代半ばまでとされているため、レーシックの手術後に再度近視になるケースは少ないです。
ただし、元々重度の近視や乱視があった方は、術後に年月が経つと近視が再発する場合もあります。日常生活のなかで近くばかりを見ていると、目が環境に適応して新たに近視の症状が出てくることもあります。スマートフォンなどの手元を長時間見続けることはなるべく避けて、30分〜1時間に1回程度は遠くを見る習慣をつけましょう。
- レーシック後の視力安定にはどのくらいの期間が必要ですか?
- レーシックの手術後は、視力が回復しても不安定な状態がしばらく続きます。視力を安定させるには、1週間程度は安静を心がけるようにしましょう。
また、1ヵ月程経つと目の状態も徐々に落ち着いてきます。激しい運動などは術後1ヵ月を過ぎてから、医師の指示にしたがって始めるようにしましょう。
- 視力がなかなか安定しない場合は、眼科を受診すべきですか?
- レーシック手術は、術後の視力回復が早いことがメリットのひとつですが、切開部分が治癒していないために、なかには視力がなかなか安定しないケースもあります。手術後の日常生活に関しては、医師の指示にしたがってなるべく無理のないように過ごしましょう。
もし、術後しばらく経っても視力がなかなか安定しない場合は、必ず眼科を受診するようにしてください。
レーシック後の運転免許の更新について
- レーシック手術後、運転免許の更新手続きで何か特別な対応が必要ですか?
- 普通自動車一種免許の取得に必要な視力は、両眼で0.7以上かつ左右それぞれ0.3以上と規定されています(大型免許・二種免許は両眼で0.8以上かつ左右それぞれ0.5以上、原付・小型特殊免許は両眼で0.5以上)
この条件を満たしていない場合は、運転免許証に『眼鏡等』との条件が記載されています。また、免許の更新までに車を運転する場合は、免許センターなどで眼鏡等条件解除審査を受けるようにしてください。裸眼で視力検査に合格すれば眼鏡等の条件が解除されます。免許証が必要ですが、費用、写真、診断書などは不要です。
- 運転免許更新の際に、レーシック手術を受けたことを申告する必要はありますか?
- 申告してください。免許証に『眼鏡等』と記載されている場合は、免許更新時に条件を解除する必要があります。レーシック手術を受けたことを申告するようにしましょう。新しい免許証が発行されたら、条件が解除されているかどうかを確認するようにしてください。
- レーシック手術後の運転免許更新で留意すべき点があれば教えてください
- できるだけ早く、運転免許証の『眼鏡等』の条件を解除するようにしてください。
『眼鏡等』の条件が記載されている運転免許証を持っている場合は、眼鏡(またはコンタクト)などを使用することを条件に運転免許証が発行されてます。レーシックで視力が回復したとはいえ、裸眼で運転することは、免許の条件違反について疑義が生じる可能性があります。
また、免許条件を変更せずに事故を起こした場合は、過失が上乗せされ、自動車保険金の支払いが減額されることもあります。レーシック手術を受けた後で免許更新時までに車の運転が必要な方は、限定免許の解除申請をするようにしましょう。普段車の運転をしないペーパードライバーの方の場合は、運転免許更新時に視力回復手術を受けた旨を申告して、条件を解除した新免許証を発行してもらうようにしてください。
レーシック後に車を運転する際の注意点
- レーシック手術後、いつから運転を再開できますか?
- レーシックは術後すぐに視力の回復が見込めますが、手術当日は車の運転をすることはできません。目の状態によっては翌日以降に運転を再開することができる場合もありますが、できれば視力が安定するまでは車の運転を避けることが望ましいです。
視力回復の状態や見え方の慣れには個人差があります。あせらずに、視力が十分に安定してから車の運転を再開するように心がけてください。
- まずは昼間の運転から再開すべきですか?
- 昼間からの運転を推奨します。昼間は明るいため、瞳孔は小さくなり、レーシック手術でレーザーを照射した角膜部分を通して光が網膜に届き、遠くをはっきりと見ることができます。
夜間になると暗いために瞳孔が大きく開き、レーザーを照射していない角膜部分を通して光が網膜に届いてしまうことがあります。そのため、夜間は光がにじんで見えるハロー現象や、光をまぶしく感じるグレア現象が起こりやすくなります。このような現象は時間が経つにつれて徐々に慣れてくるため、まずは昼間の運転から再開するようにしましょう。
バイクや自転車などの運転についても同じように、十分に注意をして行うようにしてください。
- 手術後に夜間運転をする際の注意点を教えてください
- 夜間はハローやグレア現象が現れ視界が遮られるため運転に注意が必要です。
ハロー・グレア現象は、数ヵ月から半年程度続くことがあります。時間が経つにつれて脳が見え方を調整していくため、徐々に慣れていく場合がほとんどです。街頭や車のヘッドライトがまぶしくて見えにくい、信号の光がにじんで見づらい、などの症状がある場合は、無理をして運転を続けると事故を起こす可能性も高くなります。
医師から運転再開の許可が下りた後も、こうした現象が続く場合は夜間の運転を控えるようにしてください。また、症状がなかなか治らない場合は、医師に相談するようにしましょう。
- 術後の運転中で気をつけるべきことを教えてください
- 夜間の運転に加えて、長距離・長時間の運転にも注意が必要です。視力が安定し、見え方に慣れてくるまでは、なるべく車の運転は短時間にとどめるようにしましょう。また、運転中に限らず目に異常を感じた場合は、早めに眼科検診を受けるようにしてください
編集部まとめ
レーシックは手術直後から視力回復が見込めるため、生活の質が向上する利点があります。しかし、視力が安定するまでは時間がかかることもあり、特に夜間は光がにじんで見えたり、まぶしく感じられたりするハロー・グレア現象が起こりやすくなります。
視力が安定するまでは無理をせず、車の運転には注意をする必要があります。また、運転免許証の条件解除も必要になりますので、忘れずに免許センターなどで行うようにしましょう。
参考文献