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レーシックで再手術になるケースとは?レーシック手術とICLの違いも解説

レーシック 再手術

現代社会ではほとんどの仕事にパソコンが必須であり、スマートフォンも大変普及しているため、日常生活の中で目を酷使している方もいるのではないでしょうか。

その中には、目を使いすぎて視力が低下し、レーシック手術での視力回復を検討している方もいることでしょう。

ただ、レーシック手術を一度受ければ永久に視力がよいままというわけではなく、再手術が必要になるケースもあります。

この記事では、レーシック手術の詳細から再手術時の手順、さらにICL手術との違いまで詳細に解説していきます。

視力の低下にお悩みの方や、レーシック手術に興味がある・詳しい情報を知りたいといった方のお役に立てば幸いです。

レーシックで再手術になるケースとは?

レーシックで再手術になるケースとは?レーシックで再手術になるケースとして、予想通りに視力が回復しなかったり、術後すぐに視力が低下してしまったりなどがあります。

上記のように、思い通り視力が回復しない理由としては

  • 削った角膜が徐々に厚みを増して視力の低下を再度引き起こしてしまうケース
  • もともと近視の度数が強い方で思うように視力が回復しない

などいくつか考えられます。

期待通りの効果が得られなかった場合、二度目の手術を受けられるケースもありますが、追加矯正が困難と医師が判断した場合や目の状態によっては再手術ができないので注意が必要です。

レーシックで再手術になる場合に必要な検査

レーシックで再手術になる場合に必要な検査この項では、レーシックで再手術になる場合に必要な検査について、詳細と必要な理由などを解説します。

検査について理解する前に、一回目の手術で角膜を削っているのでもう一度削れるだけの角膜の厚みが残っていない場合、再手術は不可能ということを頭に入れておきましょう。

この先で解説する検査は、角膜の厚みに問題がないことを前提にしたものであるとご承知おきください。

視力検査

レーシック手術を一度受け、のちに再手術をしたいと思う理由は「再度視力が低下したから」というものが大きいでしょう。

そのため、手術直後からどのくらい視力が低下してしまったかを検査し、医師の判断を仰ぐ必要があります。

なお、レーシック手術を受けたのちしばらくしてから近視の状態に戻ってしまうことを「近視の戻り」といい、稀に発生します。

これは人体の自然治癒力によるもので、削られた角膜を再生して元に戻そうとするのです。

レーシック手術は角膜を削って視力再生を図る手術なので、角膜が元通りになると手術の意味がなくなってしまい、視力が再度低下してしまいます。

また、手術によって強度の弱くなった角膜が眼圧により押し出され変形してしまう場合があり、これも視力の低下を招きます。

眼圧測定検査

眼圧測定検査この眼圧測定検査では眼球の硬さを測定します。房水という液体によって保たれている眼球内圧(=眼圧)を測り、目に異常がないか調べます。

眼圧は健康な目ではほぼ一定ですが、房水の生産量と流出量のバランスが崩れると変動するため、測定結果が正常範囲から外れていれば何らかの異常が発生しているということになるのです。

視力以外に問題のある目ではレーシックの再手術を受けられないことがあるため、この検査が必要になります。

外眼部診察

外眼部とは眼球の外側(眼球の周囲を取り巻くそれに付属する器官)のことです。この外眼部を目視で確認し、結膜炎・まつげやまぶたの異常・角膜の異常がないかを検査します。

術後の感染症などを防ぐため、外眼部診察によって目の周囲の状態が正常であることを確認すること、同時に異常を発見することも大事です。

細隙灯顕微鏡検査

細隙灯顕微鏡検査は目の検査の中でも非常に重要です。

細隙灯と呼ばれる拡大鏡で帯状の光を目に当て、主に前眼部を観察します。結膜・角膜・前房水・虹彩・瞳孔・水晶体などを観察し、特殊なレンズを用いて後極部の状態を観察することもあります。

角膜の状態はもちろん、散瞳剤を点眼して水晶体や網膜・視神経など、目の奥にも異常がないか詳しく調べることもあるようです。

この検査でいろいろな全身疾患が発見されることがあり、さらに外眼部の疾患のほか虹彩炎や白内障・硝子体の混濁や出血・後部硝子体剥離などの発見や経過観察はこの検査によってのみ可能です。

上記のような疾患を体や目に抱えているとレーシックの再手術を受けられない可能性が高いため、この検査は必ず受けることになるでしょう。

眼底検査

眼底検査では、瞳孔の奥にある眼底を眼底鏡で観察・もしくはカメラで撮影し、眼底の血管・網膜・視神経などを検査します。さらに、眼底にある動脈も観察して、高血圧性変化や動脈硬化の程度を調べます。

眼底とは眼球の後内壁面を覆う網膜のことで、瞳孔を通して観察し写真撮影することが可能です。私たちは網膜の働きでものを見るので、その出血や変性などは重大な異常といえるでしょう。

この検査によって、糖尿病性網膜症(眼底出血)や緑内障などの失明に至る恐れのある病気を早期に発見できます。

もし異常が見られたり、病気が見つかったりした場合には再手術はできないケースもあるでしょう。

レーシック手術の手順

レーシック手術の手順ここからは、レーシック手術がどのような手順で行われるかを解説します。なお、手術自体にかかる時間は20分ほどで終わります。

具体的に知ることで恐怖心が減りますので、手術を検討している方はぜひよく読んでみてください。

さらに疑問や恐怖心、不安があれば納得ができるまで医師に相談することをおすすめします。

点眼麻酔

手術当日は受付を済ませ、最終診察・検査をしたのち、まず点眼麻酔を受けます。点眼麻酔とは液体状の麻酔薬で、目の表面の痛みをなくしてくれる薬です。

局所麻酔なので手術中も意識ははっきりしており、話すことも聞くことも可能ですが、痛みを感じることはほとんどありません。

フラップ作成

手術が始まると、まずフラップと呼ばれるものを作成する工程に入ります。フラップとは、角膜の表面に作るふたのようなもので、これを作ることによって手術後の傷を保護することができるのです。

フラップのおかげで、術後の痛みも少なく視力の回復も早くなります。このフラップはレーザー照射によって作成しますが、レーザーの照射時間は使用している機械により違います。

おおむね1分以内には終わるので、医師の指示を守りながら待ちましょう。

レーザー照射

フラップが作成できたら、いよいよレーザー照射で角膜を削ります。そもそもレーシック手術とは角膜を削って形状を変えることによって近視・遠視・乱視を矯正するものなので、この工程が本番といえるでしょう。

角膜を削る際に使用するレーザーはエキシマレーザーというもので、こちらも1分ほどで照射が終了するため、あまり時間はかかりません。

フラップを戻す

角膜を削ったのち、最初に作成したフラップをもとに戻します。この際、角膜をきれいに整えて自然に吸着しやすくします。

無縫合で接着

フラップは縫い合わせたりすることなく、自然と定着するのを待ちます。安定するまでの15〜30分の間は医療機関の中で安静に過ごし、医師の診察のうえ許可が出たら帰宅が可能となります。

レーシック手術を受けるうえで注意すべきこと

レーシック手術を受ける上で注意すべきことレーシック手術の流れを解説しましたが、大体の流れや所要時間などはご理解いただけたでしょうか。

ここからは、手術に関する注意事項をお伝えしていきます。体の中でも特にデリケートな目に関わる手術であるため、しっかり注意事項を頭に入れてから臨みましょう。

手術開始前

電車

まず、手術当日まで・当日の開始前の注意事項です。コンタクトレンズを使用している方は、医師に指定された使用制限を厳守しましょう。

また、手術後は制限があるため、前日もしくは来院までに入浴・洗髪を済ませる必要があります。さらに、前日から手術後に医師の許可が出るまで、アルコール類の摂取は控えましょう。

当日は化粧をせずノーメイクで病院へ向かい、香水や整髪料なども使用しないようにしましょう。強い揮発性の香水や整髪料はレーザー照射や機器に影響し、手術にも悪影響を及ぼすかもしれませんので、使用を控えるようにします。

同様に、毛や繊維が飛び散って目に入りやすいため、毛羽だった衣類や小物は身につけないようにしてください。

さらに、病院に向かう際は電車やバスなどの公共交通機関もしくはタクシーを使用しましょう。車やバイクは、術後に医師の許可が出るまで運転することができません。

どれもきちんとした理由があっての注意事項・禁止事項なので、自分の目を守るためにもしっかり頭に入れておきましょう。

手術中

手術中は点眼麻酔しかしていないので、目が見える状態で手術を行います。そのため、恐怖を感じることもあるかもしれませんが、パニックにならず医師の指示を守ってください。

例えば、フラップ作成時に光が見えていた状態から徐々にぼんやりして、最終的に真っ暗になります。真っ暗になった状態が正常であるため、焦ったり驚いたりして目をきょろきょろと動かしてはいけません。

また、角膜を削るレーザーを照射中は目や体を動かさず、喋らないようにしましょう。大きな呼吸や強く目を閉じたり、つばを飲み込んだりも控えてください。手術中は特に、医師の指示に忠実に従うことが大切です。

手術終了後

手術終了後手術後は医師の診察を受けてから帰宅します。当日は余計な外出を控え、できるだけ目を閉じて安静にしていましょう。

また、帰宅時には保護用眼鏡を着けて帰路につく必要があります。保護用眼鏡を着用するのがいやであれば、度が入っていないサングラスを持参しましょう。

さらに、手術後1週間は就眠時に目を擦らないよう、保護用眼鏡を着けたまま仰向けで寝る必要があります。

洗顔・洗髪・入浴・化粧などの日常的な行動も3日〜1週間は控えたほうがよいため、いつから何をしてよいのかをしっかり医師に確認しておくことも重要です。

レーシック手術とICL手術の違いは?

レーシック手術とICL手術の違いは?ここまでレーシック手術について解説してきました。言わずもがな、レーシック手術は視力を回復するための手術ですが、ICL手術も実は視力回復ができる手術です。

このICL手術とは、ICL(眼内コンタクトレンズ)を虹彩の後ろに挿入することで屈折力を変え、近視・乱視を矯正する方法です。

眼の内側にレンズが入るため、コンタクトレンズのように簡単に外れてしまうこともなく、異物感もありません。裸眼と同じ快適さのまま、メガネやコンタクトを使用せずに視力が回復します。

レーシック手術は今まで述べてきた通り角膜を削る工程が必要ですが、ICLは目の中にコンタクトを入れるだけなので、角膜を傷つけたり削ったりすることなく視力回復が見込めます。

また、レーシックは不可逆な手術ですが、ICLは万が一術前の状態に戻したいと思った場合簡単に抜去することが可能です。

さらにレーシックは角膜そのものを加工するため自然治癒力が働いて近視戻りが起こる可能性がありますが、ICLの場合、完成された度数のコンタクトを入れるだけなので、近視戻りは起こりにくいという利点もあります。

ただし、価格としてはレーシック手術の方が安価に受けられるといった特徴もあるため、どちらを受けるか悩んだ際にはさまざまな項目をしっかり比較検討するのがおすすめです。

ICLの安全性とは?

ICLの安全性とは?ICL手術について、安全性が気にかかる方もいるのではないでしょうか。結論からいうと、ICL手術の安全性は非常に高いといえるでしょう。

レーシック手術はその特徴上、角膜を削るという不可逆な工程が必須ですが、ICL手術は目そのものに手を加えることはありません。

また、一度入れれば長期的に視力を矯正でき、メンテナンスの必要もないので目への負担を最小限に抑えられます。

手術の際の感染症などに気をつければ、手術そのものによる失明のリスクもほぼ0%です。ただし、ICLのリスクとしては以下の2点が挙げられます。

  • レンズが合わない
  • ハロー・グレアが起きる

「レンズが合わない」については、目の中に入れたレンズの度数が合わず見えにくいという状況です。稀にこのようなことが起きてしまう場合があります。

しかし、その際は手術でレンズを取り出すことができるため、問題なく別の度数のレンズに交換できるでしょう。

「ハロー・グレア」とは、光をみたときに眩しさ・にじみを覚え、見えづらいと感じる現象のことです。特に夜間に運転する際に不便に感じるかもしれません。

ICL手術を受けた直後はこの現象が起きやすいようですが、術後1週間〜数ヶ月で改善していくケースも少なくありません。また、最近ではハロー・グレアが起きづらいレンズが開発されているため、手術の際にそのレンズを選択することでこのリスクは回避しやすいでしょう。

まとめ

レーシック 再手術 まとめここまでレーシックで再手術になるケースやレーシック手術の詳細、レーシック手術とICLの違いを解説しました。

レーシック手術は再手術をするためにいくつか条件があり、とてもデリケートで慎重な手術です。しかし、注意事項を遵守して手術が無事終了すれば、快適な視力を手に入れることができるすばらしい技術です。

同様に紹介したICL手術も視力低下に悩む方にはぴったりな手術のため、手術を考えている方は上の2つをよく比較検討してみてください。

この記事が、近視や乱視・遠視で煩わしい思いをしている方々の参考になれば幸いです。

参考文献

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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