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レーシックは強度近視でも受けられる?強度近視でレーシックを受けるリスクを併せて解説

レーシックは強度近視でも受けられる?強度近視でレーシックを受けるリスクを併せて解説

レーシックは視力を矯正する方法の一つですが、強度近視の方のなかには、手術を受けることが適切なのか気になる方もいるのではないでしょうか。本記事ではレーシックは強度近視でも受けられるのかについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 強度近視について
  • 強度近視の種類
  • 強度近視でもレーシックは受けられるのか

レーシックは強度近視でも受けられるのかについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

近視とは

禁止とは

近視は、目に入ってくる光(情報)が網膜の手前で像を結んでしまい、遠くの物がぼやけて見える状態を指します。

光が角膜と水晶体を通過して屈折し、網膜に焦点を結ぶと、物を見ることができます。しかし近視の眼では、眼球の形や屈折力が適切に調整されないため、光が網膜の手前で焦点を結んでしまいます。
そのため、近距離の物ははっきりと見える一方で、遠くの物はぼやけて見えてしまうのです。

強度近視について

強度近視について

近視の程度は度数で示され、度数の強さは屈折力の単位であるD(ジオプター、Diopte)で表します。-6.00D以上は強度近視に分類されます。 以下で詳しく解説します。

軽度近視

-0.5D~-3.00D未満は、軽度の近視です。 近視になると遠くがぼやけますが、近くの物ははっきり見えるため、手を伸ばした距離の物や日常的に使う距離では視力が良好に保たれています。

軽度近視の方は、老眼が進行しても日常的な作業で困ることが少ないとされ、スマートフォンやパソコンの画面は見やすいままだといいます。

ただし、老眼が進むと、近距離での視力も低下し、スマートフォンの使用が少し難しくなりますが、それでも軽度の近視の方は、物の見え方において大きな不便を感じることは少ないと考えられます。

中等度近視

中等度の近視は-3.00~-6.00D未満です。 -6.00Dを超える近視の場合、よく見えるのは目元15cmあるいはそれより近くとなり、日常的に使わない距離になります。

強度近視

強度近視は、近視の度数が-6.00D以上の状態を指し、遠くの物だけでなく中間距離や近くの物もぼやけて見えるため、日常生活のあらゆる場面で視力に支障をきたします。
強度近視の方は、眼鏡をかけてもレンズが厚くなるので不便を感じ、コンタクトレンズを使用する傾向にあります。また、眼鏡は眼の表面とレンズの間に隙間があるために、見え方に満足いかず、見え方の観点からコンタクトの方が好まれる場合もあります。

しかし、長時間の装着が必要となるため、目の健康に影響を与えることがあります。
さらに、強度近視は屈折の問題だけでなく、緑内障や網膜剥離といった失明のリスクを伴う病気にかかりやすいという懸念もあります。

強度近視の原因には遺伝的要因と環境要因が関係しており、眼軸(角膜から網膜までの長さ)が異常に長くなることが特徴です。成人の眼軸は約24mmですが、強度近視の場合、27mm以上に伸びることがあります。 この長さの変化により、視神経や網膜に過度な負担がかかり、視力に悪影響を与えることがあります。

最強度近視

最強度近視とは、近視度数が-10.25D以上の状態を指し、近視の方の約5%にあたります。裸眼だと、ほぼ日常生活に支障を感じるレベルです。
レンズでの矯正が必須になりますが、矯正用レンズ度数も強くなるため、視力を適切に矯正するのが難しくなることもあります。

最強度近視の状態では眼軸が異常に伸びるため、網膜剥離や視神経障害などの深刻な合併症が引き起こされる可能性があります。最悪の場合失明に至ることもあります。

40歳以降の最強度近視の方では、後部ぶどう腫という眼の異常が形成され、視力にとって重要な黄斑周辺の組織が引き延ばされて異常をきたすことがあります。 この状態が進行することを「病的近視」といい、視力障害を引き起こす可能性が高くなるようです。

また、近視性牽引黄斑症や黄斑出血、網脈絡膜萎縮、近視性視神経症など、治療が難しい病気を発症するリスクが増します。これらの病気は手術が必要になる可能性がありますが、治療法が確立されていない場合もあります。

そのため、最強度近視や強度近視の患者さんは、定期的な眼科検診を受けることが推奨されます。近視の進行を防ぎ、病的近視に発展するリスクを早期に減らすことがとても大切です。

強度近視の種類

強度近視の種類

強度近視は、軸性近視と屈折性近視の2つに分けられ、それぞれ原因が異なります。

軸性近視

軸性近視は、眼軸が異常に長くなることによって引き起こされる強度近視のひとつです。 眼軸の長さが24mmを超えて27mm以上になると、視力がぼやけてしまい、遠くの物がはっきりと見えにくくなります。

また、眼軸が伸びることにより、網膜や脈絡膜が引き延ばされて薄くなり、視神経にも負担がかかります。この状態が進行すると、病的近視を引き起こすリスクが高くなり、視力低下や失明の原因となることもあります。

残念ながら、眼軸が一度伸びてしまうと、目薬や視力回復トレーニングで元に戻すことは難しいとされています。

軸性近視は主に遺伝的要因によって引き起こされ、両親が近視の場合、子どもも高確率で軸性近視になる可能性があります。 また、長時間近くの物を見ることが習慣により、眼軸が伸びることもあります。そのため、近距離での作業を続けることもリスク因子となります。

軸性近視が進行すると、コンタクトレンズやメガネを用いて視力矯正が必要となりますが、治療には限界があるため、早期に眼科での診察と定期的なチェックを受けることが重要です。

屈折性近視

屈折性近視(調節性近視・仮性近視)は、角膜や水晶体の屈折力が過剰なために起こる近視のひとつです。
パソコンやスマートフォンなど、近くの物を長時間見つめることが原因で、目の筋肉が緊張して水晶体の調節機能がうまく働かなくなります。結果、遠くの物がぼやけて見えにくくなります。

屈折性近視は、目の筋肉の緊張を解放することで改善する場合があります。 目薬や目のトレーニングを行うことで、筋肉の緊張をほぐし、視力の改善につながる可能性があります。また、生活習慣を見直すことでも視力の安定が期待できます。

屈折性近視は、軸性近視(眼軸の伸長)とは異なり、目の筋肉の使い過ぎによって引き起こされる一時的な近視です。

もし視力に違和感を感じた場合は、早めに眼科で相談し、適切な対策を講じることが大切です。

強度近視でもレーシックは受けられるの?

強度近視でもレーシックは受けられるの?

強度近視の場合、レーシック手術を受けるのは難しい可能性があります。なぜなら、強度近視を矯正するためには、角膜を大きく削る必要があるためです。 角膜を削る量には限界があり、角膜の厚さが十分でないと、安全に手術を行うことが難しくなります。

しかし、角膜の厚さには個人差があるため、検査を受けたうえで適切な厚さの角膜を確保できれば、強度近視の方でもレーシック手術を受けられる可能性があります。

レーシックの適用について

レーシックの適用について

レーシックを受けるには、どのような条件が必要なのでしょうか。 以下で詳しく解説します。

近視度数の適用範囲

日本眼科学会のガイドラインでは、レーシック手術を受ける際の近視度数で、適用範囲が定められています。 近視度数が-6.00Dを超える強度近視の場合、レーシック手術は慎重に適用することが推奨されています。 また、-10.00D以上の強度近視の場合、レーシック手術は禁忌とされており、適応外となります。

眼科も、理想的な範囲内での手術を推奨している所が多いようです。 レーシックを希望される方は、事前に医師に相談し、十分な検査を受けることが大切です。

レーシックを受けられる条件

レーシック手術を受けるためには、度数のほかにもいくつかの条件を満たす必要があります。
まず、視力の安定が求められます。術前の1年半程度、度数が安定していることが条件です。妊娠中や授乳中の方はホルモンの影響で視力が変動しやすいため、レーシックは避けるのがよいでしょう。

また、目の健康状態も重要なポイントです。重篤な全身疾患(糖尿病や膠原病)や眼の疾患(白内障、緑内障、網膜疾患、円錐角膜など)がある場合は、レーシックが適用できないことがあります。 しかし、症状が安定している場合や軽度であれば手術を受けられる場合もあるので、主治医と相談しましょう。
また、角膜の厚さや形状にも注意が必要です。角膜が薄かったり形状に異常があったりすると、レーシック手術が難しくなります。その場合は、角膜を削らずに視力を回復できるICL手術を提案されることがあります。

さらにレーシックには年齢制限があり、18歳未満の未成年者は基本的に手術を受けられません。 また、手術を受ける際には内容を十分に理解し、医師の説明に同意できることが求められます。

強度近視でレーシックを受けるリスク

強度近視でレーシックを受けるリス

強度近視の場合、レーシック手術を受ける際にはいくつかのリスクが伴います。 角膜を多く削る必要があるため、過矯正や術後の不調が起こる可能性が高くなります。
過矯正とは、近視を矯正するために必要以上に角膜を削りすぎることで、遠視に近い状態になってしまうことです。この状態が続くと、目の使い過ぎによる疲れや肩こり、頭痛、めまい、さらには吐き気といった体調不良が引き起こされることがあります。

また、角膜の削る量が増えると、角膜の強度が低下し、衝撃に弱くなります。術後に角膜の形状が安定せず、ドライアイやハロー・グレア(光がにじんで見える現象)などの合併症が発生しやすくなります。

レーシック手術を受ける前には、視力回復のための適応検査が行われますが、強度近視の場合は医師によって手術の適応可否が異なることがあります。 手術を検討する際には、リスクについて十分に説明を受け、納得したうえで判断することが重要です。

さらに、レーシック後には近視が戻るわけではありませんが、眼圧の影響などで視力が再度低下することも考えられます。 長時間近距離で物を見続けることが視力回復後に再度近視を引き起こす原因になるため、視力を大切にし、目のケアを定期的に行うことが重要です。

強度近視は自力で回復できるのか

強度近視は自力で回復できるのか

強度近視で一度伸びた眼軸を短くすることは難しく、自力での回復は期待できません。 屈折性近視は、目の筋肉の緊張を解放することで改善できる可能性がありますが、軸性近視には当てはまりません。

眼科では、進行を抑える方法として低濃度アトロピン点眼薬を使用する場合があります。
また、レーシック手術が難しい場合は、ICL手術が選択肢となります。 ICL手術(有水晶体眼内レンズ手術)は、角膜の切開範囲が小さく副作用が少ないとされています。

ただし、稀とされていますが、ハロー・グレアや、眼圧の上昇、レンズの偏位・回旋、緑内障、白内障、虹彩炎、そして角膜内皮細胞の減少など、術後合併症の可能性を考慮する必要があります。

ICL手術は21歳未満の方は禁忌とされています。年齢の上限は定められていませんが、水晶体の加齢変化を考慮すると45歳頃までが望ましいとされています。

レーシックで強度近視を治療するにはいくらかかる?

レーシックで強度近視を治療するにはいくらかかる?

レーシック手術は、公的医療保険が適用されないため、費用は医療機関や手術の内容によって異なります。 強度近視の場合、手術にかかる費用はほかの近視に比べて高額になる傾向にあるようです。
費用相場はおおよそ20万~35万円程といわれていますが、手術の種類や選択するプラン、オプションによって大きな差があります。

例えば、基本的な手術であれば両眼20万円前後で提供されているクリニックもありますが、オーダーメイドの手術や特殊な術式を選ぶ場合は両眼35万円以上になることもあります。 また、安価なレーシック手術は保証期間が短いことがあるため、万が一再手術が必要になった場合、追加費用がかかることがあります。

まとめ

まとめ

ここまでレーシックは強度近視でも受けられるのかについてお伝えしてきました。レーシックは強度近視でも受けられるのか、要点をまとめると以下のとおりです。

  • 強度近視は、近視の度数が-6.00D以上の状態を指す。遠くの物だけでなく中間距離や近くの物もぼやけて見えるため、日常生活のあらゆる場面で視力に支障をきたす
  • 強度近視には軸性近視と屈折性近視の2つに分けられ、それぞれ原因が異なる。軸性近視は、眼軸が異常に長くなることによって引き起こされる。眼軸が伸びることにより、病的近視を引き起こすリスクが高くなり、視力低下や失明の原因となることもある。屈折性近視は、軸性近視とは異なり、目の筋肉の使い過ぎによって引き起こされる一時的な近視
  • 強度近視の場合、レーシック手術を受けることが難しい可能性が高いとされる。手術を望む場合は、ICL手術が選択肢として挙げられる

強度近視は自力での視力回復は難しく、レーシック手術も推奨されていません。どうしても見え方が気になる場合は、ICL手術で視力回復をする方法もあります。しかし、ICL手術は費用が高額になる可能性や、手術までの待機時間が長くなるという傾向にあるため、リスクや副作用を含め、医師の説明を理解したうえで手術を受けることが大切です。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柿崎 寛子医師(Vista medical center Shenzhen)

柿崎 寛子医師(Vista medical center Shenzhen)

三重大学医学部卒業 / 現在はVISTA medical center shenzhen 勤務 / 専門は眼科

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