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眼精疲労によって起こる頭痛とは?原因・症状・対処法などを詳しく解説

眼精疲労によって起こる頭痛とは?原因・症状・対処法などを詳しく解説

スマートフォンやパソコンの長時間の使用・コンタクトレンズの度数が合っていないといった理由で眼精疲労を感じたことがある方は多いでしょう。

ところが眼精疲労は目の酷使だけでなく、風邪・ストレス・ホルモンバランスの変化などによっても引き起こされます。また、眼精疲労の症状も頭痛をはじめ目の痛み・肩こり・倦怠感などさまざまです。

この記事では眼精疲労の原因・頭痛をはじめとした症状について解説しています。眼精疲労の対処法・予防方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

眼精疲労によって起こる頭痛とは?

眼精疲労によって起こる頭痛とは?

頭痛の原因は多岐にわたるため、そのメカニズムはまだ完全には解明されていません。しかし、目と頭痛には大きな関連があり、眼精疲労が頭痛の原因になることがあります。

実際にメガネの度数が合っていなかったり、目の病気などで継続して目に負担がかかり頭痛を引き起こした経験がある方もいらっしゃるでしょう。

また、睡眠不足も頭痛の原因の1つです。睡眠を促すメラトニンは夜に分泌されやすいホルモンですが、その分泌を抑制させるのがブルーライトです。

そのため、スマートフォン・パソコンの利用でブルーライトを長時間浴びて、睡眠の質が低下すると頭痛になる場合があります。

このように眼精疲労が肩こり・肉体疲労などに繋がり、心身のストレスから片頭痛や緊張型頭痛を引き起こすといわれています。

眼精疲労の原因

眼科検査表

眼精疲労は目の病気・目の使い過ぎなど目の使用に関することが原因で起こるイメージを持っている方は多いでしょう。しかし、一見関係ないような体の病気によって引き起こされることもあります。

また、生活環境・精神的ストレスによって目に負荷がかかると眼精疲労になりやすいです。眼精疲労を予防するためにも、その原因を把握しておきましょう。

目の病気

眼精疲労の原因の1つは目が見えにくい症状を抱えていることです。そのため、視力・視界に問題が生じて目に負荷がかかる病気があると眼精疲労を生じやすくなります

眼精疲労を起こしやすい主な目の病気は下記の通りです。

  • ドライアイ
  • 白内障
  • 緑内障
  • 眼瞼下垂
  • 屈折異常

ドライアイになると涙の量が減ったり成分が変化したりして、目が乾燥すると眼精疲労になりやすいです。眼精疲労の症状がある患者さんに多く見られる目の病気はドライアイだといわれています。

また、白目の部分の眼表面(結膜)のゆるみが平均より強くなる結膜弛緩症はドライアイと似た症状があるため、眼精疲労の原因となります。

白内障は加齢などで水晶体が白く濁る病気です。目が見えづらくなったり光りの乱反射でまぶしさを感じたりするようになると、眼精疲労になる場合があります。

緑内障は眼圧が高くなって網膜や視神経に障害が生じる病気です。視野が狭くなるので、それを補おうと負荷がかかり眼精疲労になる場合があります。

眼瞼下垂はまぶたを開くための眼瞼挙筋という筋肉が弱くなってしまう病気です。まぶたが垂れ下がったまま上がらなくなると、視界が限定されて見えづらくなるので眼精疲労を生じやすくなります。

屈折異常は近視・乱視・老眼・斜視などです。ピントを合わせるために常に目に負荷がかかってしまう状態なので、眼精疲労に繋がる可能性があります。

また、左右の目が違った方向を見てしまう斜視でも眼精疲労が起こりやすいです。

体の病気

目の使用・耐える力・目の能力の3つのバランスが崩れると眼精疲労になりやすいといわれています。

そのため、風邪・むし歯・高血圧・糖尿病といった体の病気によって耐える力が落ちたり、目に異常が生じたりすると眼精疲労を起こす場合があります。眼精疲労の原因となる主な体の病気は下記の通りです。

  • 風邪・インフルエンザ
  • むし歯・歯周病
  • 高血圧・糖尿病
  • 自律神経失調症・月経異常

体がウイルスに感染すると頭痛・めまいなど目にも負担がかかる症状が生じる場合もあって眼精疲労になりやすいです。

また、むし歯・歯周病になるとめまい・目のかすみといった症状が出るケースもあり、眼精疲労の原因となる場合があります。

目には多数の毛細血管が通っており、高血圧・糖尿病などの循環器疾患が悪化すると視力に異常をきたすことがあり、眼精疲労を引き起こす原因になります。

シェーグレン症候群は涙や唾液を作る器官に障害が生じる自己免疫疾患です。主な症状にドライアイがあるため、眼精疲労を引き起こす場合があります。

ホルモンバランスの変化が激しいと全身が乾燥しやすいです。そのため、自律神経失調症・月経異常のときはドライアイも起こりやすくなり、その結果眼精疲労になる場合があります。

コンタクトレンズ

コンタクトレンズを挿入していると目が疲れやすく乾燥しやすいです。また、コンタクトレンズのピント・フィッティングが合っていないと、目に負担がかかるため眼精疲労になりやすくなります。

コンタクトレンズを着けても見えにくい・目に張り付く感じがする場合は、ピント・フィッティングが合っていない可能性があります。放っておくと目の負担となるため、一度眼科で診てもらうようにしてください。

また、目が頻繁に乾くようでしたら目薬をさすようにして乾燥を防ぎましょう。コンタクトレンズの長時間使用は避けて、メガネと使い分けるのも有効です。

生活環境

生活環境・生活習慣によって眼精疲労を引き起こす場合もあります。特に現代で問題になっているのはVDT(VisualDisplayTerminal)症候群です。

VDT(VisualDisplayTerminal)症候群とは、パソコンのディスプレイなどを長時間見ることで目・心身に影響を及ぼす病気です。

目を使い過ぎる・まばたきの回数が減ることで、眼精疲労を引き起こしやすくなります。部屋の明るさ・ディスプレイとの距離・姿勢など目に負担が少なくなる環境を心がけてください。

また、エアコンで部屋が乾燥すると目も乾きやすいです。特にエアコンの風が直接目に当たると目の乾燥を招くので注意しましょう。

ストレス

ストレス

ストレスは睡眠不足・ホルモンバランスの乱れ・緊張で血流が滞るなどさまざまな症状をもたらします。また、ストレスにさらされると自律神経の交感神経が活発になります。

交感神経が優位な状態が目に与える影響は涙の分泌量の減少です。いずれも眼精疲労の原因となるものであり、ストレスは目にとっても大敵といえます。

頭痛以外の眼精疲労による症状

コンタクトレンズ

眼精疲労の症状は目にあらわれるものと、体にあらわれるものがあります。目が疲れると血流に異常が生じて、ピントが合っていないと焦点を調整する毛様体筋に負荷がかかるため体にさまざまな症状が出ます。

休息をとっても症状が回復しない慢性的な眼精疲労の場合は、一度眼科に相談してみてください。それでは頭痛以外の眼精疲労の症状を具体的にみていきましょう。

目の充血

目の乾燥・疲労があると回復させるために、より多くの酸素・栄養を運ぼうとします。その結果、血流が増加して白目の部分の血管が広がることで目が充血します。

目が乾く

眼精疲労に悩んでいる患者さんの多くはドライアイの症状を抱えています。そのため、眼精疲労によって目が乾くというよりは、目の乾燥によって眼精疲労が生じる場合が多いです。

目が乾く主な原因は下記の通りです。

  • パソコン・スマートフォンによる目の酷使
  • コンタクトレンズの使用
  • エアコンなどによる部屋の乾燥
  • 加齢による涙の分泌量の減少
  • まばたきが少ない
  • ストレス

目が乾く症状が気になる場合はパソコン・スマートフォン・コンタクトレンズの長時間使用は避けて、目薬をさすようにしましょう。また、部屋の環境にも気を配り、適度にストレス発散することをおすすめします。

肩や首が凝る

肩や首が凝る

目から入った情報を脳に伝達する末梢神経は肩の回りにも集中しています。そのため、目を酷使することで肩周辺の筋肉が緊張状態となります。

目が疲労することで肩周りの筋肉の緊張が続くと起こりやすいのが肩こりです。また、長時間パソコン・スマートフォンを使用しているときは、ずっと同じ姿勢を続けている場合も多いです。

それによって肩の血流の悪化・筋肉の緊張を招いて肩こりしやすくなります。眼精疲労と首のこりは自律神経のバランスが崩れると起こりやすいです。

目に通っている自律神経は首にも繋がっています。そのため、目に疲労が溜まったりストレスで自律神経のバランスが崩れたりすると、眼精疲労とともに首のこりが発生する場合があります。

倦怠感

眼精疲労が悪化すると体への影響は肩こり・首のこりだけでなく、めまい・吐き気といった症状も生じます。眼精疲労・体への負担が続くことで、それが次第に慢性的な体のだるさを抱く原因となります。

眼精疲労のセルフチェック

眼精疲労のセルフチェック

眼精疲労のセルフチェックは目の症状・目以外の症状・眼精疲労の原因となっているライフスタイルによって判断します。もしかして眼精疲労かもと心当たりのある方は、セルフチェックをしてみましょう。

眼精疲労のセルフチェック項目は下記の通りです。

  • 目の痛み・重い感じがする
  • 目が乾燥する
  • 目が充血している
  • 目がかすむ・ぼやける
  • コンタクトレンズを長時間使用する
  • コンタクトレンズ・メガネの度数が合っていない
  • 頭痛がする
  • 首のこり・肩こりが酷い
  • ストレスを感じる
  • 倦怠感・吐き気がある
  • パソコン・スマートフォンを長時間利用する
  • 乾燥した部屋にいる時間が多い

上記の項目に多く当てはまる場合は眼精疲労の可能性があります。症状が長期間続いて、休息をとっても回復しない場合は眼科に相談しましょう。

眼精疲労の対処法とは?

眼精疲労の対処法とは?

眼精疲労に対処するためには、目に負担がかかっている原因をしっかり把握することが大切です。そして、原因に適した対処をするようにしましょう。

例えばドライアイが原因だと目薬をさす・コンタクトレンズのピントが合っていないなら正しい度数のレンズを作りましょう。

また、眼精疲労の予防方法として下記の方法があります。

  • 目を温める
  • 目のマッサージをする

眼精疲労の原因がドライアイ・風邪といった病気であれば治療することで改善します。純粋に目を使い過ぎて眼精疲労になっている場合、もっとも大切なのは目を休めることです。

ホットアイマスクなどで眼球を温めることで血流が良くなって目の疲労を軽減できます。ただし、目の充血・炎症がある場合は冷やす方が効果的です。

また、目の周りをマッサージすることでも血流を改善できるので、目の疲れをとるのに有効です。

しかし、現代社会では膨大な情報を得るために目を酷使することを避けるのは難しいです。そのため、目の疲労を軽減するためにマッサージ・食事といった予防方法を試すこともよいでしょう。

眼精疲労の対策

眼精疲労の対策

眼精疲労の対策として、まずは目・体に疾患がないか確認することが大切です。病気でなければ生活環境・ストレスなどが原因として考えられるので、解消するよう努めましょう。

病気がないかを確認する

眼精疲労の原因はドライアイ・緑内障・白内障といった眼疾患だけではありません。風邪・インフルエンザなどの感染症で体が弱っているときにも起こりやすくなります。

また、高血圧・糖尿病といった循環器疾患・むし歯・歯周病も眼精疲労を引き起こす原因です。大きな病気が隠れている可能性もあるので、眼精疲労といって軽く考えずに眼科を受診することをおすすめします。

まずは眼精疲労の原因をしっかり見極めることが大切です。その後、循環器疾患・歯科医院など原因に適した専門の医療機関を受診しましょう。

生活環境の改善

生活環境の改善

仕事場・自宅など長い時間を過ごす場所の環境を改善しましょう。パソコン・スマートフォンを使用するときは画面の明るさの調整・ブルーライトカット・作業姿勢などに気を配ることが重要です。

また、部屋が乾燥しやすい場合は適度に換気する・除湿器を用いるなどの工夫をしてください。目の負担を減らすことで、眼精疲労になるリスクを軽減できます。

ストレスの解消

ストレスによって自律神経が乱れたり、筋肉が緊張したりすると眼精疲労が起こりやすくなります。また、ストレスによる睡眠不足も眼精疲労の原因です。

適度な運動・入浴・好きな趣味に興じるなどしてストレス解消に努めましょう。

まとめ

まとめ

現代社会においてスマートフォンは身近なものであり、仕事によってはどうしてもパソコンでの作業を避けられません。そのため、眼精疲労に悩まされている方は多いでしょう。

しかし、眼精疲労の原因は目・体の疾患・ストレスなど多岐にわたります。大きな疾患が原因のときもあるので、眼精疲労が続く場合は早めに眼科を受診しましょう。

原因を特定して適切な治療・対処法をとることが、眼精疲労を改善するために重要となります。

参考文献

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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