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緑内障治療とは?症状や検査の方法などについて解説!

「最近、目の不調を感じる……」ということはありませんか? 特に中高年になると、目の健康に対する不安は増してきます。その中でも「緑内障」は、視野が狭くなるという深刻な症状を引き起こす可能性があります。この病気は初期段階では自覚症状が少なく、気づかぬうちに進行してしまうことが多いのが特徴です。この記事では、緑内障の基本的な知識から治療方法、検査の種類、費用に至るまでを詳しく解説します。目の不調に対する不安や疑問を解消し、健康な目を維持するための第一歩としてぜひこの記事をお読みください。

緑内障とは

緑内障とは

緑内障とは、眼圧が高くなることで視神経が傷つき、最終的には視野が狭くなってしまう目の病気です。この病気は、特に中高年層に多く見られ、進行が緩やかなために初期段階では気づきにくいのが特徴です。しかし、進行すると視野が狭くなっていき、最悪の場合は失明してしまう可能性もあります。そのため、早期発見と適切な治療が非常に重要な病気であると言えるでしょう。

緑内障の種類

緑内障にはいくつかの種類がありますが、主に以下の3つが一般的です。

・開放隅角緑内障(POAG)
最も一般的な種類の緑内障で、眼圧が高くなることで視神経が徐々に傷つきます。しかし、痛みや赤みなどの自覚症状が少ないため、気づかないまま進行することが多いです。

開放隅角緑内障には、眼圧が正常範囲でありながら視神経にダメージが生じてしまう正常眼圧緑内障(NTG)も含まれます。原因はまだ明確ではありませんが、血流の問題などが関与していると考えられています。

・閉塞隅角緑内障(ACG)
この緑内障は、眼の水が排出されにくくなることで急激に眼圧が上がるタイプです。症状としては、急な目の痛み、頭痛、吐き気などがあります。

どの種類の緑内障かによって症状や治療法が異なりますので、症状に応じた適切な診断と治療が必要です。

緑内障の症状

緑内障の症状は、先述した種類や病気の進行度によって異なりますが、一般的な症状としては以下のようなものがあります。

・視野が狭くなる
緑内障が進行すると視野が狭くなっていきます。初期段階では、夜間などの光量が少ない状況で、視野が狭く感じることがあります。

・見えにくい、かすみ
視界がかすんで見えにくくなることもあります。これは、眼圧が高くなることで目の中の水分バランスが崩れるためです。

・ハロー現象
明るい光を見たときに、その周りに光の輪が見える「ハロー現象」が起こることがあります。

・頭痛や目の痛み
特に閉塞隅角緑内障の場合、急激な眼圧の上昇により頭痛や目の痛みが生じることがあります。

・視力の低下
緑内障が進行すると、視力が低下していくことがあります。特に、読書やパソコン作業がしにくくなる場合があります。

・色の見え方の変化
進行した緑内障では、色の見え方が変わることが報告されています。特に、青や緑が暗く見える傾向があるようです。

・二重視
極端なケースでは、同じ物が二重に見える「二重視」が起こることもあります。

これらの症状が現れた場合は緑内障の可能性がありますので、早めに眼科医の診断を受けることが重要です。

緑内障の原因

緑内障の原因は多岐にわたりますが、その多くは眼圧の上昇に関連しているものです。眼圧が高くなると視神経に圧力がかかり、結果として視神経が傷つき視野が狭くなる可能性が高まります。眼圧の上昇は、目の水分(房水)の生成と排出のバランスが崩れることで起こります。通常、房水は前房で生成され、角膜と虹彩の間の隅角(ぐうかく)と呼ばれる部分で排出されます。隅角が狭くなってしまうと房水の排出が妨げられて眼圧が上昇します。

特定の病気や状態によって引き起こされる二次性緑内障というものもあります。例えば、糖尿病、高血圧、眼の外傷や手術、特定の薬物の使用などによって起きる場合があるようです。

また、緑内障は遺伝の要素も比較的強い疾患です。家族の中に緑内障に罹った方がいる場合、発症リスクが高くなるとされています。

ただし、すべての緑内障が明確な原因で発症するわけではありません。原発性緑内障と呼ばれるものでは、特定の原因が見当たらない場合も多く、現在の医学ではまだ解明されていない側面も多いと言えるでしょう。

緑内障の危険因子

緑内障の発症や進行には複数の危険因子が関与しており、これらの因子が重なると、緑内障のリスクが高まる可能性があります。ここでは、危険因子としてどのような要素があるのかをまとめてみました。

・年齢
緑内障は年齢とともに発症リスクが高まる病気です。特に40歳以上の方は、緑内障の発症リスクが高くなります。

・家族歴(遺伝)
緑内障の家族歴がある場合、発症リスクが高くなるとされています。

・高眼圧
眼圧が高いと視神経にダメージがかかりやすく、緑内障の発症リスクが高まります。

・糖尿病や高血圧
これらの全身疾患も、緑内障の危険因子とされています。血糖値や血圧が高いことで、眼圧も高くなる傾向にあるためと考えられます。

・過度な近視
近視が強いと、緑内障の発症リスクが高くなる場合があります。

・長時間のスクリーン作業
パソコンやスマートフォンの長時間使用は、眼圧の上昇を招く可能性があります。

・ステロイド薬の長期使用
ステロイド薬は眼圧を上げる作用があり、長い間使用し続けると緑内障のリスクが高まることが知られています。

・過度なカフェインの摂取
カフェインにも眼圧を一時的に上げる作用があります。過度な摂取は避けた方が無難でしょう。

・肥満
体重が重いと眼圧が高くなる可能性があります。

・喫煙
タバコに含まれる有害物質が眼圧を上げる可能性があります。

これらの中で複数の危険因子に当てはまる方は、特に注意が必要です。定期的な眼科検診を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう。

緑内障治療の検査について

緑内障治療の検査について

緑内障の早期発見と適切な治療には正確な検査が不可欠です。検査することで緑内障の種類や進行度を把握し、それに応じた治療計画を立てることが可能となります。

緑内障治療の検査の種類

緑内障の診断と治療には、以下のような検査が一般的に行われます。

・眼圧測定(トノメトリー)
眼圧を測定する基本的な検査です。通常は無痛で、数分で終わります。目の表面に風を吹き付けられるような検査で、受けたことがある方も多いのではないでしょうか。

・視野検査(ペリメトリー)
視野の狭窄(きょうさく)を確認するための検査です。一定の点を見つめながら、周囲から点灯する光を確認します。

・角膜厚測定(パキメトリー)
角膜の厚さを測定します。角膜が薄いと、眼圧が高く測定される可能性があります。

・隅角検査(ゴニオスコピー)
隅角(ぐうかく)の形状や状態を確認する検査です。特殊なレンズを目の表面に接触させて確認します。これにより、開放隅角緑内障か閉塞隅角緑内障かを判断します。

・OCT(光干渉断層造影)
視神経や網膜の厚さを高精度で測定する検査です。緑内障の進行度を詳しく知ることができます。視神経乳頭評価も行います。

・眼底検査
網膜や視神経の状態を確認するための検査です。特に、視神経の変化を詳しく観察します。

これらの検査の結果に基づいて、最も適切な治療方法が選ばれます。

点眼薬による緑内障治療

点眼薬による緑内障治療

緑内障を治療する場合、点眼薬が第一の選択肢となります。点眼薬には眼圧を下げる効果があり、視神経の障害を進行させないように働きます。

点眼薬の種類

点眼薬には、大きく分けて以下の3つの種類があります。

・房水の生成を抑える薬
房水とは目の中の液体のことで、眼球内の圧力を保つ役割をになっています。そのため、房水の生成を抑える薬を使用することで眼圧の上昇が抑えられます。
代表的な薬には、プロスタグランジン製剤、β遮断薬、アドレナリン作動薬があります。

・房水の流出を促す薬
房水は、毛細血管や静脈に流れ出ることで眼球内の圧力を保っています。房水の流出を促す薬は、先ほど紹介した薬のように房水の生成を抑えることはしませんが、生成された房水の排出を促進するため、結果的に眼圧の上昇が抑えられます。
炭酸脱水酵素阻害薬、カルシウム拮抗薬などが該当します。

・その他
その他、視神経の保護や血流を改善する効果を持つ薬もあります。

点眼薬による緑内障治療の効果

点眼薬による緑内障治療の効果は、眼圧を下げることです。眼圧が下がることで、視神経の障害を進行させないようにすることができます。

房水の生成を抑える薬は、眼圧を最も効果的に下げることができます。通常は1日2〜3回、1回1滴の点眼で、眼圧を5〜10mmHg程度下げることができます。また、房水の流出を促す薬は、房水の産生を抑える薬ほど眼圧を下げることはできませんが、副作用が少ないことが特徴です。通常は1日1〜2回、1回1〜2滴の点眼で、眼圧を2〜5mmHg程度下げることができます。眼圧が10mmHg以上になると、視神経の障害が起こり始めると言われているため、点眼薬の利用は効果的であると言えるでしょう。

点眼薬による緑内障治療の費用

緑内障の治療には、点眼薬のほかにも、後述するレーザー治療や手術などの治療法があります。しかし、点眼薬は緑内障の治療に最も一般的に使用される治療法であり、費用も比較的安価です。

具体的な費用は薬の種類やメーカーによって異なりますが、例えば房水の産生を抑える薬は最も高価な種類で、1本あたりの薬価は、1500円〜2000円程度と言われています。房水の流出を促す薬は、房水の産生を抑える薬ほど高価ではなく、1本あたりの薬価は、500円〜1000円程度です。その他、視神経の保護や血流を改善する効果を持つ薬は、房水の生成を抑える薬や房水の流出を促す薬よりも安価です。1本あたりの薬価は、500円〜1000円程度です。

緑内障の点眼薬は、保険適用になります。そのため、自己負担額は上記の値段よりも安価になります。

レーザーによる緑内障治療

レーザーによる緑内障治療

点眼薬による治療が効果不十分な場合や点眼薬の副作用が気になる場合に、レーザー治療による治療が検討されます。レーザー治療は、メスを使わず、レーザー光線を照射することで眼圧を下げる治療法です。

レーザー治療の種類

レーザー治療には、以下の種類があります。

・SLT(Selective Laser Trabeculoplasty)
虹彩の隅角にレーザーを照射し、房水の排出を促進する治療法です。開放隅角緑内障に適応されます。比較的安全で副作用が少ないですが、眼圧の低下効果がLTやMLTに比べて少ないのがデメリットです。

・LT(Laser Trabeculotomy)
線維柱帯にレーザーを照射し、房水の排出を促進する治療法です。閉塞隅角緑内障に適応されます。眼圧の低下効果がSLTよりも高いですが、手術に比べると眼圧の低下効果が持続しない可能性があります。

・MLT(Minimally Invasive Glaucoma Surgery)
マイクロスコープや超音波などを用いて、レーザーやメスを用いずに、房水の排出を促進する治療法です。こちらはLTやSLTと同程度の眼圧低下効果が見込めるようですが、保険適用外で費用がかかるのが難しいポイントです。

レーザーによる緑内障治療の効果

レーザー治療の効果は、治療法によって異なりますが、一般的な治療法ごとの効果を以下にまとめました。

SLT:眼圧を平均2〜6mmHg程度低下。効果は2〜3年程度持続。
LT:眼圧を平均5〜10mmHg程度低下。効果は5〜10年程度持続。
MLT:眼圧を平均5〜10mmHg程度低下。効果は5〜10年程度持続。

レーザーによる緑内障治療の費用

SLTは、保険適用で3割負担の場合に、1万円程度の費用になることが多いようです。 LTも同じく保険適用で、3割負担の場合だと、5万円程度になります。SLTと比較すると高価な治療方法であると言えるでしょう。MLTは保険適用外となるためさらに高価で、およそ10〜20万円程度かかることが多いようです。

手術による緑内障治療

手術による緑内障治療

メスやレーザーを用いて眼内の房水の流れを改善し、眼圧を下げるのが手術による緑内障治療です。

手術の種類

手術による緑内障治療には、以下の種類があります。

・トラベクレクトミー
線維柱帯を切除して、房水の排出を促進する。

・トラベクロトミー
強膜に穴を開けて、房水を球結膜下に排出させる。

・チューブシャント手術
房水を眼球の外側に排出させるための管を埋め込む。

手術による緑内障治療の効果

手術による緑内障治療の効果は、手術の種類によって異なります。

トラベクレクトミーは、眼圧の低下効果が最も高い手術ですが、術後の出血や感染などのリスクがあります。一方、濾過手術はトラベクレクトミーに比べて出血や感染などのリスクが少ない手術であると言われています。そして、チューブシャント手術は、トラベクレクトミーや濾過手術で効果が不十分な場合に選択される手術です。

手術による緑内障治療の費用

ここでは、手術の種類ごとにいくらほど費用がかかるのかをご紹介します。

・トラベクレクトミー
保険適用で3割負担の場合、10万円程度かかります。

・濾過手術
保険適用で3割負担の場合、15万円程度かかります。

・チューブシャント手術
保険適用で3割負担の場合、20万円程度かかります。

いずれの場合でも、点眼薬やレーザーによる治療と比較すると高価になりがちであることが分かるのではないでしょうか。

まとめ

まとめ

緑内障は、視力に重大な影響を及ぼす可能性がある病気です。未治療のまま進行すると視野が狭くなり、最悪の場合は失明に至る可能性もあります。症状が出始めたら、すぐに専門の医療機関で診断を受けることをおすすめします。

特に中高年の方々にとって、緑内障のリスクは年齢と共に高まっていくものです。そのため、定期的な眼科検診は欠かせません。緑内障の危険因子に該当する方は、さらに注意が必要です。

この記事が皆さんの「目の健康」に少しでも役立つことを心より願っています。

参考文献

この記事の監修歯科医師
柿崎 寛子医師(Vista medical center Shenzhen)

柿崎 寛子医師(Vista medical center Shenzhen)

三重大学医学部卒業 / 現在はVISTA medical center shenzhen 勤務 / 専門は眼科

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