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レーシックができない人の特徴とは?

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レーシックをやってみたいけどできなかったらどうしようと考える方は多いのではないでしょうか?
本記事ではレーシックができない人について以下の点を中心にご紹介します。

  • レーシックとは
  • レーシックの安全性
  • レーシックができない人

レーシックができない人について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

レーシックとは

レーシックとは

レーシックについて教えてください。
レーシック(LASIK)は、角膜にレーザーを照射して角膜のカーブを変えることで、近視・遠視や乱視を矯正する視力回復法です。手術は両眼で約10分程度で行われ、痛みも少なく、翌日にはほとんどの患者が1.0以上の視力に回復するとされています。
2000年に厚生労働省の認可を得て以来、日本でも急速に普及し、現在は1年間で約5万件の治療が行われています。レーシックは、メガネやコンタクトレンズに頼らずに快適な視力を取り戻したいという患者にとって、ポピュラーな屈折矯正手術の一つです。ただし、治療の適応条件やリスクについては医師との十分な相談が重要です。
レーシック手術の流れを教えてください。
レーシック手術は両眼20分程度で終わる日帰り手術です。
まず、点眼麻酔を行い、次にレーザーで角膜表面にフラップを作成します。 フラップをめくって、エキシマレーザーを角膜中央に照射し、角膜の屈折力を調整します。
手術中に眼が動いたとしてもアイトラッカーや虹彩紋理認識が自動で補正し、照射時間は数十秒で終わります。角膜の形が調整されたらフラップを元の位置に戻し、最後に眼を洗浄して手術終了となります。
フラップは自然に接着されるため、入院不要で快適に治療が受けられます。
レーシックの種類とかかる費用を教えてください。
レーシック手術には、レーシック、エピレーシック、ラセック、イントラレーシック、PRK、ウェーブフロントレーシックなどの種類があります。それぞれの手術は、角膜表面の処理方法に違いがあります。
レーシックはマイクロケラトームという器具で角膜の表面を薄く削ってフラップを作成します。エピレーシックもフラップを作成する方法で、レーシックよりも薄いフラップを作ります。
ラセックではアルコールを使って角膜表面をやわらかくし、非常に薄いフラップを作成します。特に角膜の薄い方や強度近視の方に適しています。
イントラレーシックではイントラレーザーで角膜上皮に切り込みを入れてフラップを作成し、直接角膜に触れることがないため安全性の高さに期待でき、角膜の形状が極端な方にも対応できます。
PRKはフラップを作らず、エキシマレーザーで角膜上皮を蒸散させて視力を調整します。フラップがないため、激しいスポーツをする方に適しています。
ウェーブフロントレーシックは見え方の質を向上させるための検査システムで、他のレーシック手術にオプションとして組み合わせられます。
これらの手術は、個々の患者の状態や希望に応じて患者に合った方法を選択することが重要であり、医師との相談が大切です。
また、レーシック手術は自由診療であり、公的医療保険制度の枠外の診療となります。そのため、健康保険が適用されず、費用は患者が全額負担することになります。価格の目安としては、片目で15万円〜26万円、両目で20万円〜50万円程度が一般的です。
ただし、医院によって価格設定が異なりますので、事前にカウンセリングを受けて詳細な費用を確認することが重要です。自由診療の利点としては、新しい治療法を受けられることが挙げられます。

レーシックの安全性

レーシックの安全性

レーシックは安全ですか?
レーシックは、眼疾患に精通している医師が適切に手術を行えば、リスクが低く安全性の高さに期待できる手術です。角膜にレーザーを照射して屈折異常を矯正しますが、眼球の内部には触れず、角膜の表面のみを加工します。
ただし、手術である以上100%リスクがないとは言い切れません。事前に医師やカウンセラーから合併症やリスクについて充分な説明を受け、理解しておくことが重要です。術後に一時的なドライアイやハロー・グレア現象などの症状が起きる可能性がありますが、多くの患者が良好な結果を得ています。
レーシックのメリットを教えてください。
レーシックのメリットは多岐にわたります。
まず、メガネやコンタクトレンズが不要になるため、裸眼で過ごせることが魅力です。特に花粉症の悩みから解放されることで、快適な生活が実現できます。
また、レーシックによってメガネやコンタクトレンズのコストやケアにかかる時間が不要になるため、経済的な面でもメリットがあります。
さらに、手術時間が短く、手術中や手術後の痛みが少なく、回復も早いため、比較的スムーズに治療が完了します。
レーシックにはどのようなリスクがありますか?
レーシック手術にはいくつかのリスクが存在します。
1つ目は、手術後に軽度の近視が戻る可能性があることです。角膜の削り込みにより、眼球内圧によって角膜のカーブが若干変化し、再び近視になる場合があります。ただし、再手術で矯正が可能であり、角膜の厚みが残っている場合は対処が可能です。
2つ目のリスクは、手術後にドライアイになる可能性です。角膜の知覚神経を切断するため、ドライアイが起きやすくなりますが、点眼治療によりほとんどの場合で回復可能です。
3つ目は、術後に角膜が一過性に混濁する可能性です。最近の手術ではほとんど発生しませんが、起こった場合は、抗炎症剤の点眼で治療可能です。
4つ目は、角膜の後面に異常がある場合にケラトエクタジアという合併症が発生する可能性です。適切な検査で事前に判断することが求められます。
5つ目のリスクは、手術後にハローグレア現象が起こる可能性があります。暗がりで瞳が大きくなると光がにじみ、信号の光がぼやける時がありますが、時間が経つにつれて脳が順応し、気にならなくなることがほとんどです。
6つ目は、フラップに問題が生じる場合がありますが、器械の不調によるものでほとんどが再手術によって対処されます。
7つ目は、感染症リスクが存在しますが、手術が角膜のみに限られるため、他の眼科手術に比べて感染リスクは低いことが多いです。感染症の発生を最小限に抑えるために、術後の点眼や医師の指示を守ることが重要です。

レーシックができない人について

レーシックができない人について

レーシックができない人にはどのような特徴がありますか?
レーシックは重篤な内科的疾患を持っている方や眼の病気を抱えている方、角膜の厚みが薄い方や角膜形状に問題がある方近視の度数が強い方(強度近視)は手術が適さない場合があります。また、精神系やホルモン系の薬を服用している場合も適応から外れます。
18歳未満の方もレーシックを受けられません。成長が進行中であり、屈折値や視力が安定していないためです。妊娠・授乳中の方も同様に、ホルモンの変動によって屈折値が安定しない場合があるため、レーシックの適応から外れる場合があります。
これらの制限がある場合、代わりにICLなどの別の視力矯正手術が提案されます。レーシックが適さない方でも、他の方法で視力矯正を行うことが可能です。術前検査と診察により、個々の状況に応じた適切な治療方法が提案されます。
レーシックの代替の治療法はありますか?
レーシックの代替の治療法はICLとオルソケラトロジーの2種類があります。
ICL(眼内コンタクトレンズ)は、レーシックと同様に視力矯正手術の一つで、眼内にコンタクトレンズを挿入することで視力を回復させる治療法です。ICLは近視・遠視・乱視の症状に適応し、角膜の形状によらず幅広い症例に対応できるため、レーシックが不適応の方にも適しています。また、眼内コンタクトレンズを挿入するため、角膜組織を直接変化させる手術ではなく、回復した視力が比較的維持されるという報告もあります。
ICLは、将来的に眼の病気による治療が必要になった場合、追加処置によって眼内コンタクトレンズを取り出せる点が利点です。
一方、オルソケラトロジーは手術不要の視力回復治療で、就寝中に特殊なコンタクトレンズを挿入して翌朝に外すことで裸眼の状態で視力が回復します。長期間の使用により日中の視力回復と近視進行の抑制の働きが多数報告されており、学童期のお子様も対象になる治療法です。 ICLやレーシックと比べると、オルソケラトロジーの費用は比較的低く、手術を避けたい方やお子様の近視進行抑制に適しています。また、コンタクトレンズを装着するのが難しい方やスポーツをする方にもおすすめです。
それぞれの治療法には特徴があり、患者の状況やニーズに応じて適切な治療方法を選択することが重要です。
レーシックには年齢制限はありますか?
レーシックの年齢制限は18歳未満です。未成年の方は視力がまだ不安定なことが多いため、手術が適切でない場合があります。
また、近視度数に対して角膜が薄い方や角膜形状に問題のある方も不適応となります。高齢による年齢制限はありませんが、レーシックでは老眼の治療はできませんので、注意が必要です。 術前の検査と医師との相談を通じて、適切な手術方法を選択することが大切です。

編集部まとめ

編集部まとめ

視力回復を考える際にはリスクや適応条件を理解することが大切です。重篤な内科的疾患や眼の病気を抱えている方、特定の薬を服用している方など、レーシックが適していない場合もあります。しかし、他にも視力回復法や手術が選択肢としてあります。ICLやオルソケラトロジーなどはレーシックとは異なりますが、検討する価値があります。適切な治療法を見つけるために、医師との相談をおすすめします。
ここまでレーシックができない人についてお伝えしてきました。レーシックができない人についての要点をまとめると以下の通りです。

  • レーシックとは、角膜にレーザーを照射して角膜のカーブを変えることで、近視・遠視や乱視を矯正する視力回復法
  • レーシックは眼疾患に精通している医師が適切に手術を行えば、リスクが低く安全性の高さに期待できる手術だが、手術である以上100%リスクがないとは言い切れない
  • レーシックは重篤な内科的疾患を持っている方や眼の病気を抱えている方、角膜の厚みが薄い方や角膜形状に問題がある方、精神系やホルモン系の薬を服用している方、18歳未満の方、妊娠・授乳中の方には適していない

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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