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結膜弛緩症は若い人でも発症する?症状・治療についても詳しく解説

結膜弛緩症 若い

この記事を読もうとしている方の中には、結膜弛緩症と診断されたことがある方もいるでしょう。

結膜弛緩症について「若い人でも発症するのだろうか?」「症状や治療方法には何があるのだろうか」など、疑問点を持つ方も多いのではないでしょうか。

本記事では、結膜弛緩症は若い人でも発症するかどうかについて解説します。

また、原因・症状・治療についてもご紹介するので参考にしてみてください。

結膜弛緩症は若い人でも発症する?

結膜弛緩症は若い人でも発症する?

結膜弛緩症は基本的に、年齢が進んだ人にみられやすい疾患ですが、若い人でも発症する可能性があるのが特徴です。

結膜弛緩症では目の赤み・腫れ・目の乾燥などの症状を引き起こし、これらの症状は、年齢による結膜の弛緩だけでなく、環境要因によっても引き起こされる可能性があります。

コンタクトレンズの使用・目の酷使などによって結膜弛緩症が引き起こされることがあり、こうした場合は若い人でも発症するケースがあるのです。

結膜弛緩症が起こる原因

結膜弛緩症が起こる原因

結膜弛緩症の原因として、以下の要因が関与していると考えられています。

まずは年齢です。結膜は年齢とともに徐々に弛緩し、たるみます。

皮膚のしわと同じように加齢とともに結膜のたるみが悪化すると、結膜弛緩症になりやすいといわれています。そのため、結膜弛緩症は、一般的に中年以降により頻繁に発生します。

次に環境要因です。ドライアイや眼瞼下垂など、外部の環境要因も結膜弛緩症のリスクを高めることがあります。

結膜弛緩症が起こる原因には具体的に以上の2つが挙げられます。

結膜弛緩症の症状

結膜弛緩症の症状

結膜弛緩症の症状には次のようなものが挙げられます。

  • 涙が出る
  • 異物感がある
  • 白目がぶよぶよする
  • 結膜下出血になる
  • 角膜(黒目の表面)が乾く
  • 白目が真っ赤になることを繰り返す

以下でそれぞれについて詳しくみていきましょう。

涙が出る

結膜がたるんでしまうことで、目に刺激を感じると涙が増え、涙が溢れ出ることがあります。

結膜は目の表面を覆っている薄い組織であり、涙液を分泌する涙腺や涙道の入り口も結膜にあるため、「涙が出る」のは結膜に異常があると涙の排出調整が妨げられることが原因です。

そのため結膜弛緩症の場合は涙の分泌が増えてしまい、涙が溢れ出る現象が起こることがあり、これにより涙が頻繁に流れたり、視界がぼやけたりすることがあります。

異物感がある

異物感がある

結膜は目の白目にあたる部分を覆っている粘膜のため、結膜のたるみによって発生する腫れが、目に違和感や異物感をもたらす原因となります。

異物感はまるで目に砂やゴミが入っているような感覚を伴い、目をこすりたいような感覚となることもあるでしょう。

結膜弛緩症によって起こる異物感は、通常は目の表面が刺激される感覚であり、目のけいれんや痒みといった症状とも関連しています。

白目がぶよぶよする

結膜弛緩症の症状の1つに「白目がぶよぶよする」という感覚が現れることがあります。

この症状は結膜腫脹といい、結膜の緩みやたるみに起因しています。

結膜が弛緩すると、目の表面にゆるみが生じ、白目部分が膨らんだように見えることがあるのです。

この症状が発生する要因は、加齢・長時間の目の疲労・眼圧の変動・ホルモンの変化・睡眠不足・ストレスなどです。

結膜弛緩症の場合、白目がぶよぶよする症状は主に視覚的な問題であり、通常は身体的な不快感や痛みといった症状は伴いません。

しかしこの症状が気になることで、日常生活に支障をきたすケースもあります。

結膜下出血になる

結膜下出血とは、目の表面下に血液がたまることで、白目が赤く見える状態です。通常、結膜下出血は目の表面における小さな出血であり、一般的には自然に治癒します。

しかし、出血の程度によっては自然に吸収されるまでに数日から数週間を要することが特徴です。

結膜弛緩症では、結膜の血管が脆弱となるため、結膜下出血のリスクが高まります。

角膜(黒目の表面)が乾く

結膜弛緩症が進行すると、角膜が乾燥することがあります。

結膜は目の表面を保護する潤滑剤として働いていますが、結膜の弛緩によって涙の分泌や分布が不十分になり、角膜の保湿が十分に行われなくなる場合があります。

角膜の乾燥は、ドライアイなどの症状と関連があり、乾燥した角膜は炎症を引き起こすことで、痛み・かゆみ・充血などの不快感を伴うことが特徴です。また、視力の低下・まぶたの重さ・異物感なども現れることがあります。

白目が真っ赤になることを繰り返す

「白目が真っ赤になることを繰り返す」という症状は、結膜弛緩症に関連する可能性がありますが、さまざまな要因によって引き起こされる可能性もあります。

結膜は目の表面を覆う膜であり、通常は透明でピンク色がかっていることが一般的です。しかし、結膜に炎症や刺激が生じると、白目が真っ赤になることがあります。

炎症や刺激の原因として挙げられるものは、アレルギー・細菌やウイルスの感染・眼粘液の過剰な生成・煙やホコリなど外部からの刺激・ドライアイなどです。

結膜弛緩症自体が炎症を引き起こすことはないですが、結膜がゆるみやたるみを起こしている場合、外部からの刺激に対する防衛機能が低下することで炎症を生じるケースがあります。

また結膜の弛緩によって目の表面が乾燥しやすくなるため、ドライアイが起こり、炎症や充血が生じる可能性もあります。

結膜弛緩症の治療方法

結膜弛緩症の治療方法

結膜弛緩症の治療方法には次のようなものが挙げられます。

  • 点滴治療
  • 手術

以下でそれぞれについて詳しくみていきましょう。

点眼治療

点眼治療

結膜弛緩症の治療方法には点眼治療があり、抗炎症作用を含む点眼薬を1日の決められた時間に点眼する治療方法です。

これにより、炎症やアレルギー反応を抑制することで結膜弛緩症の症状を改善し、異物感や違和感を軽減することが期待されます。

主な点眼治療薬は次のとおりで、1つ目は人工涙液または目薬です。

結膜弛緩症の主な症状の1つは、目の乾燥や不快感です。人工涙液や目薬を定期的に点眼することで目の潤いを保ち、不快感を軽減することができます。

これにより、結膜の保護と状態の改善が期待できます。

2つ目は炎症を抑える目薬です。結膜弛緩症に伴う結膜の炎症や充血を抑えるために、抗炎症性の目薬が使用される場合があります。

これにより、不快感や赤みが軽減され、結膜が正常な状態に戻ることが期待されます。

これらの点眼治療は、結膜弛緩症の症状を管理し、患者さんの快適な目の状態を維持するために効果的です。

手術

重度の結膜弛緩症の場合、手術が必要な場合があります。手術の主な目的は、結膜を引き締めることで結膜弛緩症の症状を緩和することです。

手術の方法にはいくつかの種類がありますが、一般的な手術方法は結膜を切開し、縫合することで結膜を引き締める方法です。これにより、結膜のたるみが改善され、異物感や違和感が軽減されることが期待されます。

結膜弛緩症に対する手術の主な手順は、以下の通りです。

まずは麻酔です。手術の前に、患者さんには基本的に局所麻酔が行われます。これにより、手術中は痛みを感じることはほとんどありません。

次に手術部位の消毒です。手術前に目やまぶたの周囲を消毒し、手術部位を清潔な状態にします。

麻酔と消毒を終えたら、手術開始です。手術では、弛緩した結膜を切除したり、結膜を伸ばした状態で縫合(縫着)したりするためにメスや糸を使用します。切除・縫着の程度は、患者さんの症状と目の構造に基づいて決定されます。

縫着後に行うのは糸の固定です。糸は、まぶたの組織に固定され、これにより結膜が正常な位置に保たれます。

手術後は痛みや腫れが発生する場合がありますが、これらの症状は数日から数週間で解消します。

また、手術した結膜の状況確認や再発の有無の確認のため手術後は経過観察が続き、定期的に医師の診察を受けることとなります。

結膜弛緩症(軽度)の悪化を防ぐ方法

結膜弛緩症(軽度)の悪化を防ぐ方法

結膜弛緩症(軽度)の悪化を防ぐ方法には次のようなものが挙げられます。

  • 早期発見・早期治療が大切
  • 目の疲労回復
  • 目をこすらない
  • バランスのよい食事
  • 適度な運動

以下でそれぞれについて詳しくみていきましょう。

早期発見・早期治療が大切

結膜弛緩症では、早期発見と早期治療が非常に重要です。以下にその理由を説明します。

1つ目は早期発見が重症化を防ぐことにつながるためです。結膜弛緩症の症状は通常、進行するにつれて悪化します。そのため早期に症状を認識し、医師の診断を受けることが重要です。

早期発見により、症状の進行を遅らせることができます。

2つ目は早期の治療が症状の抑制につながるためです。早期に治療を開始することで、結膜の異常な拡張を制御することができます。

治療により結膜をつり上げたり、炎症の抑制などが行われたりするため、症状の進行を抑えて病態の安定化を促進することができます。

3つ目は合併症の予防につながるためです。結膜弛緩症が進行すると、その合併症としてドライアイや結膜炎が起こることがあります。

これらの合併症は、目の不快感や視力低下を引き起こす可能性がありますが、早期治療によりこれらの合併症の発生を予防することができます。

早期発見と早期治療を実施するためには、定期的な眼科の定期健診が重要です。

眼科専門の医師は結膜弛緩症の症状を評価し、適切な治療法を提案してくれます。

定期的な健診により、早期の変化や症状の悪化を捉えることができ、順調な結果を得るための最適な治療方法を決定することができるでしょう。

そのため結膜弛緩症の症状に不安を感じている方や、症状が悪化した場合は、迷わず医師に相談しましょう。

目の疲労回復

目の疲労回復

目の疲労は結膜弛緩症の症状を悪化させる可能性があります。目の疲労の回復にはいくつかの一般的な方法があるため、以下にいくつかの方法をご紹介します。

1つ目は休息をとることで、長時間の画面作業などによって疲れた目には、定期的な休息が必要です。また作業中にまばたきすることで、目の乾燥を防ぐことも効果的でしょう。

2つ目は目のトレーニングです。目を動かすトレーニングやまばたきの練習など、目の筋肉をリフレッシュさせるためのエクササイズを行うことも効果的です。

また、遠くの物を見ることや目のマッサージなども目の疲労を軽減するのに役立ちます。

3つ目は眼球加湿です。目の乾燥を防ぐために、適切な加湿を行います。加湿器を使用するか、または適切な目薬を使用して目の乾燥を軽減できます。

4つ目は環境の改善です。作業環境での照明やディスプレイの位置などを調整することで、目の疲労を軽減することができます。また、ブルーライトカットの眼鏡やフィルターを使用することも有効です。

目の疲労の回復には、これらの方法を組み合わせて適切なケアをすることが重要です。

また長時間のスマートフォンやパソコンの使用や、集中的な読書などによる目の負担を軽減するために、20分に一度、目を休めることが推奨されています。

目をこすらない

結膜弛緩症では、目の表面に違和感や異物感を覚えることがありますが、目をこすることは避けましょう。

目をこすることで、結膜に刺激を与え、炎症を引き起こす可能性があります。代わりに、医師が推奨する目薬や目の洗浄によって目の清潔を保つことが重要です。

バランスのよい食事

バランスの取れた食事は、目の健康維持にも重要です。

特にビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・亜鉛を含む食品は、目の健康をサポートします。これらの栄養素は、にんじん・レタス・トマト・ブルーベリーなどの食品に多く含まれています。

適度な運動

適度な運動は、全身の血流を促進し、体内の酸素や栄養素の供給を改善するため、目の健康にも良い影響を与えます。

毎日の適度な運動(ウォーキング・水泳・サイクリングなど)を行うことで、結膜弛緩症の症状を軽減することができます。

結膜弛緩症と似ている目の疾患

結膜弛緩症と似ている目の疾患

結膜弛緩症と似ている目の疾患には次のようなものがあります。

  • ドライアイ
  • 翼状片

以下でそれぞれについて詳しくみていきましょう。

ドライアイ

ドライアイは、目の表面の涙の量が不足したり、涙が正常に分泌されないことによって引き起こされる病気です。

ドライアイの症状は、目の表面の乾燥・異物感・違和感・目の痛み・かすみ・充血などです。
ドライアイはさまざまな要因によって引き起こされますが、加齢・ホルモンの変化・環境要因・特定の薬剤使用などが影響を与える可能性があります。

ドライアイの改善のために点眼薬などを使用することがあります。

翼状片

翼状片は、結膜の下に隆起が生じ、結膜の表面にピンク色の小さな突起が現れる疾患です。この状態では、目に異物感や違和感、痛みやかゆみを感じることがあります。

翼状片は通常良性の病態であり、特定の要因によって引き起こされますが、具体的な原因ははっきりとわかっていません。

一般的には症状が軽度であれば特別な治療は必要ありませんが、重度の症状がある場合は医師の診察を受けることが推奨されます。

まとめ

まとめ

この記事では結膜弛緩症の原因・症状・治療などについて解説しました。

結膜弛緩症は、症状が軽いことが多いですが、放置すると症状が悪化する可能性があります。

適切な治療を受けることで症状の進行を抑えることができるため、早期に症状を認識し、眼科専門の医師の診察を受けることが重要です。

そのため結膜弛緩症の症状に不安を感じている方や、症状が悪化した場合は、迷わず医師に相談しましょう。

早期の治療により、症状の進行を防止し、患者さんの快適な目の状態を維持することができます。

参考文献

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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