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白内障は改善する?白内障の手術方法について徹底解説!

白内障 改善

白内障は改善する可能性があるのか、その手術方法について詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか?本記事では白内障は改善するのかについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 白内障は改善できるのか
  • 白内障の進行予防方法
  • 白内障の手術方法

白内障は改善するのかについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

白内障は改善できるのか

白内障は改善できるのか

白内障は自力で治すことはできませんか?
白内障は水晶体が白く濁る病気で、自然に治ることはありません。水晶体は目の中にあるレンズのようなもので、光を屈折させて網膜に映し出します。水晶体が濁ると、光が通りにくくなり、視力が低下したり、ものがかすんだりします。 白内障の原因は加齢や紫外線などが考えられますが、完全に予防する方法はありません。しかし、発症後も進行を遅らせることは可能です。点眼薬を使って水晶体の酸化を防いだり、栄養バランスの良い食事を摂ったりすることで、白内障の進行を抑制できます。 ただし、点眼薬や食事はあくまで進行を遅らせるだけであり、一度濁った水晶体を元に戻すことはできません。水晶体の濁りがひどくなって視力が低下した場合は、手術を受ける必要があります。手術では濁った水晶体を取り除いて人工レンズに入れ替えます。手術は高度な技術が必要ですが、成功率は高く、視力回復の働きも大きいです。 以上のことから、白内障は自力で治すことはできません。早期発見・早期治療が大切です。定期的に眼科検診を受けて、白内障の状態を確認しましょう。
白内障の治療は手術しかないのですか?
白内障が進行して視力に支障をきたす際、手術が解決策とされています。この手術では、白く濁った水晶体を吸引し、人工レンズをその位置に置き換えます。 手術は、日帰りと入院どちらでも行われています。一度手術を受ければ白内障が再発することはほとんどありません。 手術方法にはいくつかの選択肢があり、一般的な手術から先進的なレーザー手術までがあります。新しいレーザー手術では、フェムトセカンドレーザーを用いて高精度な水晶体の切開・摘出を行います。これにより、手術の精度が向上し、眼への負担が軽減されます。 また、水晶体の代わりに挿入する人工レンズも多様で、単焦点眼内レンズや多焦点眼内レンズなど、患者さんの希望やライフスタイルに合わせた選択が可能です。手術方法や人工レンズの選択についても、患者さんの要望に添ったカスタマイズが行われます。手術以外の治療法も一部存在しますが、一般的には手術が白内障の治療の主要な方法となります。
白内障の症状が軽度の場合点眼薬で症状が改善しますか?
白内障の初期段階で症状が軽度で、日常生活に大きな支障がない場合、点眼薬は進行を遅らせる手段として良いかもしれません。しかし、視力の低下やかすみが進行すると、手術が不可避となることが多いです。 点眼薬は、白内障の進行を遅らせることが主な目的であり、水晶体が濁る速度を緩やかにすることに寄与します。しかし、点眼薬は水晶体を透明に戻すことはほとんど期待できず、視力の回復には限界があります。

白内障の進行予防方法

白内障の進行予防方法

サングラスや帽子で紫外線を防ぐことで進行を遅らせられますか?
紫外線は白内障の進行に影響を与える要因の一つです。水晶体が濁る原因は、その中に含まれるたんぱく質の酸化によるもので、紫外線はこの酸化を促進させる要因とされています。水晶体は光を集める働きを持っており、紫外線によって活性酸素が発生し、酸化が進行しやすくなります。 サングラスや帽子を着用して紫外線から目を保護することは、水晶体の酸化を遅らせる一助となります。これにより、白内障の進行を抑える可能性があると考えられます。しかし、これらの予防策は白内障を完全に予防するわけではなく、早い段階から白内障のリスクを減少させるために有用です。白内障の進行を遅らせるためには、定期的な眼科検診と適切な予防策を組み合わせることが重要です。
抗酸化の働きがある食べ物を摂取することで白内障予防に期待ができますか?
抗酸化の働きがある食べ物を摂取することは、白内障の予防や進行を遅らせることが期待される健康的な習慣です。白内障の原因の一つは水晶体内のたんぱく質の酸化であり、抗酸化物質の摂取によってこの酸化を抑える可能性があります。 ビタミンC、ベータカロチン、ルテイン、ゼアキサンチンなどは、抗酸化の働きがあり、体内の酸化ストレスを軽減する役割を果たします。ビタミンCはいちご、レモン、ブロッコリーなどに多く含まれており、ベータカロチン、ルテイン、ゼアキサンチンはにんじん、かぼちゃ、ピーマン、ほうれん草、とうもろこし、オレンジジュース、柿、ブロッコリーなどの食品から摂取できます。 これらの食べ物をバランスよく食事に取り入れることは、白内障予防に役立つでしょう。
喫煙はやめたほうがいいですか?
白内障の原因は加齢や紫外線などが考えられますが、喫煙も白内障のリスクを高めることが科学的に証明されています。「21世紀型医療開拓推進研究事業」の厚生科学研究補助金を用いた「科学的根拠(evidence)を基盤とした白内障の診療ガイドライン策定研究」では、喫煙は白内障のリスクを高める一方、禁煙はそのリスクを低減するという研究の結果が示されています。 喫煙をすると、タバコに含まれるニコチンが目の血管を収縮させて血流を悪くします。また、タバコの煙はビタミンCを壊してしまいます。ビタミンCは水晶体の酸化を防ぐ働きがありますが、タバコを1本吸うだけで25~70mgものビタミンCが失われるといわれています。白内障は生活習慣の改善や、ビタミンCを含む食品の摂取が予防に役立つと考えられます。そのため、喫煙は白内障にとって有害な行為です。 以上のことから、喫煙はやめたほうがよく、禁煙することで白内障のリスクを減らせるでしょう。定期的に眼科検診を受けて、白内障の状態を確認しましょう。

白内障の手術方法

白内障の手術方法

単焦点眼内レンズ手術はどのような手術方法ですか?
単焦点眼内レンズ手術は、白内障手術の一種で、見たい距離にピントを合わせるよう調節される特定のレンズを眼内に挿入する手術です。この手術により、ピントを合わせた距離内でクリアな視野を獲得できます。ただし、単焦点レンズはあくまで1つの焦点に特化しており、近い物や遠くの物に同じ焦点が合わないため、手術後に特定の距離での視力が向上します。しかし、異なる距離でのピント合わせが必要な場合、メガネやコンタクトレンズの使用が引き続き必要となることがあります。 この手術は、近視や遠視でメガネやコンタクトレンズを使用している患者さんや、精密な視力を求める患者さんに適しています。単焦点眼内レンズ手術は、特定の距離での視力を改善することで、日常生活においてメガネやコンタクトレンズの依存度を軽減するのに役立つ手術方法です。
多焦点眼内レンズ手術を受けても視力の矯正が必要になりますか?
多焦点眼内レンズ手術は、遠方から中間や近方まで幅広い距離にピントを合わせるためのレンズを眼内に挿入する手術です。この手術により、広い範囲でクリアな視野を得ることが可能です。しかし、単焦点と同様に、ピントの調節機能は備えておらず、異なる距離にピント合わせが必要な場合、手術後も視力の矯正が必要なことがあります。 多焦点眼内レンズ手術を受けた患者さんにとって、視力の矯正が必要かどうかは個人に依存します。遠近両用メガネやコンタクトを使用している方や、裸眼で遠くから近くまでクリアに見たいという方には多焦点眼内レンズが適しています。
単焦点眼内レンズ手術と多焦点眼内レンズ手術の違いはなんですか?
単焦点眼内レンズ手術と多焦点眼内レンズ手術は、白内障の治療に使用される手術方法であり、その違いは焦点の調整範囲にあります。単焦点眼内レンズ手術は、見たい距離にピントを合わせる特定のレンズを挿入し、ピントが合う範囲が限られています。一般的に、単焦点レンズを選択した場合、手術後に近い距離や遠い距離でクリアな視力を得るためには、メガネやコンタクトレンズが必要になることがあります。 一方、多焦点眼内レンズ手術は、遠方から中間、または近方までの幅広い距離にピントを合わせるレンズを挿入します。多焦点レンズを選ぶことで、単焦点レンズよりも広範囲でクリアな視力を獲得できます。しかし、両方の手術方法とも、ピント調節機能を持っていないため、特定の距離にピントを合わせるためには矯正が必要となり、メガネやコンタクトレンズが必要かもしれません。 選択は患者さんの個別の好みや生活スタイルに合わせて行われるべきで、主治医との相談が重要です。単焦点レンズは特定の距離での視力を改善し、多焦点レンズは広い範囲での視力を向上させられます。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで白内障は改善するのかについてお伝えしてきました。白内障は改善するのかについての要点をまとめると以下の通りです。

  • 白内障は外科手術により改善可能で、手術後に視力が回復する
  • 白内障の進行予防には紫外線対策、抗酸化物質を含む食事、喫煙禁止などの健康的な生活習慣が重要
  • 白内障手術では、濁った水晶体を超音波で砕き取り、人工水晶体を挿入する

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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