新着記事

注目のトピック

白内障

内斜視の治し方は?スマホが原因で内斜視になることも?

内斜視 治し方

近年では、若年層での内斜視の発症が増えてきているということを知っていますか? 本記事では内斜視とその治し方について以下の点を中心にご紹介します。

  • そもそも内斜視とは?
  • 内斜視は、大人と子どもで違いがあるのか?
  • 内斜視の治療はどのような方法があるのか?

内斜視とその治し方について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

内斜視について

内斜視について

内斜視とはどのような状態ですか?
内斜視とは、一方または両方の目が内側(鼻側)に向かっている状態を指します。これは、視線の調整がうまくいかず、視線が正常な位置からずれてしまうことにより発生します。内斜視には先天性と後天性のさまざまなタイプがあり、それぞれ特徴と対処法が異なります。その中でいくつかのタイプを述べます。

  • 乳児内斜視:これは生まれてすぐの乳児に見られ、目が常に内側を向いています。この状態では、視力の発達や立体視の獲得が妨げられ、弱視につながる可能性があります。そのため、生後8カ月以内の早期治療が推奨されます。
  • 調節性内斜視:これは遠視が原因で発生します。遠視を補うために目がピント調節を行うと、その結果、視線が内側にずれてしまいます。このタイプの内斜視も視力の発達を妨げ、弱視を引き起こす可能性があります。遠視を矯正する眼鏡が必要となります。
  • 後天性内斜視:これは電子端末の長時間使用によって引き起こされることがあります。長時間、画面を近くで見続けることにより、目が内側にずれてしまっている状態です。検査には、頭部の異常がないかを確認するための精密検査が実施される場合もあります。

内斜視は、発症の時期や原因、斜視角の程度などにより分類されます。そのため、内斜視の症状がある場合は、専門的な診断と適切な治療が必要となります。内斜視の早期発見と早期治療が、視力障害の予防にとって非常に重要であることを覚えておいてください。内斜視の疑いがある場合は、早めに眼科医に相談することをおすすめします。

大人と子どもの内斜視の違いを教えてください
大人と子どもの内斜視は、その原因と発症の仕方においていくつかの違いがあります。

  • 大人の内斜視:脳の疾患やけが、強い近視がある、高血圧や糖尿病の持病がある、ストレスなどが主な原因となります。これらの状況は、視線の調整を難しくし、結果として内斜視を引き起こす可能性があります。
  • 子どもの内斜視:子どもの場合、原因の多くは遠視に伴う内斜視です。これは調節性内斜視と呼ばれています。1歳半〜5歳までの間に発症します。ストレスや近視が関与することもあります。そして特にデジタル機器の過度な使用が内斜視を引き起こす可能性があります。子どもは大人よりも画面と顔の距離が近くなりやすく、その近距離での視覚活動は、視力の発達に影響を与え、内斜視を引き起こすことがあります。

したがって、大人と子どもの内斜視は、その原因と発症の仕方において異なります。デジタル機器の使用には注意が必要であり、特に子どもの場合、使用時間と距離を適切に管理することが重要です。これにより、内斜視のリスクを最小限に抑えられます。

内斜視の主な症状を教えてください
内斜視の症状は、視線が内側にずれることで最も明らかになります。これは、左右どちらか、両方の眼球が内側に向かっている状態を指します。この症状は、視線が一定ではなく、時々右目、時々左目が内側に向くというように変動することが存在します。また、眼球が内側に向くだけではなく、内上側に向くこともあります。 内斜視の症状は、以下のような視覚異常を伴うことがあります。

  • 物が二重に見える:眼球が内側に向くことで、視線が合わず、物が二重に見えることがあります。
  • 遠くが見えにくい:同様に、遠くを見るときに視線が合わず、見えにくいことがあります。
  • 歩行時のふらつき:視線のずれが影響して、歩行時にふらつくことがあります。
  • まばたきの回数が増える:視線が合わず見えにくいため、まばたきの回数が多く感じることがあります。
  • 物を見るときに顔を斜めにしている:内斜視のない方の目で物を見ようと、自然と顔を斜めにしていることがあります。

これらの症状は、時間とともに頻度が増え、常態化するケースもあります。初期段階では気づきにくいこともありますが、これらの症状が子どもに見られる場合、子ども自身が異常を訴えないことが多いため、保護者や周囲の人が注意深く観察することが重要です。内斜視の疑いがある場合は、早期に医師に相談することが重要です。これにより、適切な診断と治療を受けられます。

赤ちゃんの寄り目は内斜視ですか?
赤ちゃんの寄り目は必ずしも内斜視を意味するわけではありません。赤ちゃんの寄り目には、自然に治る「偽内斜視」と、治療が必要な「内斜視」の2つのタイプがあります。 偽内斜視は、赤ちゃんの顔がまだ平坦で、目頭側の白目が皮膚に隠れてしまうため、寄り目に見えることがあります。しかし、これは自然に治るもので、赤ちゃんが成長するにつれて目立たなくなります。 一方、内斜視は、視線が内側にずれてしまう状態で、自然には治らず、放置すると視力に影響を及ぼす可能性があります。内斜視には「乳児内斜視」と「後天内斜視」の2つの主なタイプがあります。乳児内斜視は生後6ヶ月以内に発症し、後天内斜視は生後6ヶ月以降に発症します。赤ちゃんの寄り目の症状が見られる場合や、何か異常を感じた場合は、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。

内斜視の治し方について

内斜視の治し方について

内斜視を放置するとどうなりますか?
内斜視を放置すると、いくつかの重要な問題が生じる可能性があります。

  • 機能的な影響:内斜視は視覚機能にも影響を及ぼします。乳児や小児期に発症した場合、視力が育たない弱視になる可能性があります。これは、眼鏡をかけても視力が上がらない状態を指します。さらに、両目で見る機能の発達が障害され、治療が難しくなる可能性があります。さらに、斜視により目の疲労が溜まる場合があります。読書を嫌ったり、文章を読むことが苦手になったりすることもあります。これは、子どもの好奇心を遮る可能性があり、学習や成長に影響を及ぼす可能性があります。 後天的な内斜視でも、立体視が不十分になる可能性があります。このため、斜視のある人が一日中仕事や家事をすると、目が疲れて頭痛を引き起こす可能性があります。
  • 見た目の影響:内斜視は視覚的な印象に影響を与えます。これは美容的な問題だけでなく、子どもたちの自尊心や自己評価にも影響を及ぼす可能性があります。特に、子どもたちは小学校に入学する頃から自分自身や他の子どもたちの外見に敏感になります。斜視があると、子どもたちは自分の目が他の子どもたちと異なることに気づき、これが自己意識の問題を引き起こす可能性が存在します。さらに、斜視を持つ子どもたちは、他の人と目を合わせることが怖くなることがあり、これが内向的な性格を形成する可能性があります。

したがって、内斜視の早期発見と適切な治療が非常に重要です。乳児や小児期に発症した場合、診断がつき次第、手術または特殊な眼鏡で矯正することが推奨されます。また、斜視がなくても斜視のように見える場合があります。しかし、これは「偽斜視」と称される状態であり、治療は不要です。しかし、斜視の疑いがある場合や、何か異常を感じた場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。これにより、適切な診断と治療を受けられ、視力の発達を促進することが可能となります。

内斜視の治し方にはどのようなものがありますか?
内斜視の治療法は様々で、両眼視の機能を検査したうえで、その人の症状や生活環境により適切な方法が選択されます。以下にいくつかの主な治療法をご紹介します。

  • デジタル機器の使用を制限する:デジタル機器の使用が内斜視の原因となっている場合、使用を制限することで改善することがあります。具体的には、画面との距離を保つ、こまめに休憩を挟むなどの工夫がおすすめです。
  • 眼鏡を使用する:遠視や近視に対応したプリズム眼鏡を使用することで、視力を正常化し、内斜視を改善することが期待できます。特に、調節性内斜視の場合、眼鏡だけで症状が改善することが多いとされています。
  • ボツリヌス注射を受けることを検討:これは12歳以上の患者さんには、A型ボツリヌス毒素製剤(ボトックス)を注射し、外眼筋を一時的に麻痺させるという治療が可能です。しかし、その効果は数ヶ月という短い期間しか持続しない可能性があるため、定期的に注射を受け続ける必要があります。
  • 手術を受ける:外眼筋の位置を手術によって移動させることで、これは内斜視を修正するための治療法を目指していますが、手術後に斜視が再び出現する可能性が存在します。さらに、成人の場合は、局所麻酔を使用して日帰り手術を実施可能ですが、学童期までの場合は全身麻酔が必要となるため入院が必要となります。患者さんの年齢と斜視の具体的な状態を考慮しましょう。

各治療法には利点と欠点が存在しますありますので、主治医との協議を通じて選択を行うことが推奨されます。斜視の治療は一度だけではなく、長期的な視野で考慮することが重要です。患者さん自身が自分の症状を理解し、適切な治療を選択することが、最終的な治療成功につながります。

内斜視の手術について詳しく教えてください
内斜視の手術は、外眼筋という目を動かす筋肉の位置を調整することで、目の位置を改善する目的で行われます。 手術時間は、1つの外眼筋につき約30分前後を要します。斜視のタイプやズレ角度の大きさによっては、両目の手術を行うこともあります。 手術は、成人の場合は局所麻酔で行われ、日帰りが可能です。一方、乳幼児や学童期以下の場合は全身麻酔が必要となり、入院が必要となることもあります。 手術後は、一時的に目が赤くなることがありますが、通常は手術後2~3週間程度で徐々に消退し、1ヵ月後には充血もほとんど目立たなくなります。 また、一部の患者さんにとっては痛みを伴う可能性があります。手術中に痛みを感じる場合や、手術後に痛みが続く場合があります。そのため、手術を検討する際には、医師と十分に話し合い、理解した上で決定することが重要です。 手術は斜視を改善するおすすめな方法ですが、必ずしも斜視が完全に治るわけではありません。手術後に斜視が再発することがあるため、患者さんの年齢と斜視の状態を考慮して、手術を行うべきかどうかを検討する必要があります。

後天性内斜(スマホ急性内斜視)について

後天性内斜(スマホ急性内斜視)について

なぜスマホを見ると内斜視になるのですか?
スマートフォンを見るとき、私たちは自然と眼球を内側に寄せ、いわゆる「寄り目」の状態で焦点を合わせます。特にスマートフォンは画面が小さく、スクロール機能により、眼球をほとんど動かさずに情報を追うことが可能です。これにより、寄り目の状態が長時間続くと、目を内側に寄せるための筋肉(内直筋)が発達し、寄り目が戻らなくなる可能性があります。 また、スマートフォンを使用する際の距離や時間、個々の視力や眼筋の状態など、内斜視になる具体的な要因はまだ完全には解明されていません。しかし、近い距離での作業や視聴が長時間続くと、内斜視を引き起こすリスクが高まると考えられています。 さらに、子共たちが寄り目にして遊ぶことがあり、これが内斜視の原因になることもあります。また、「立体視」と呼ばれる3D画像を見ることが増えてきており、これも内斜視を引き起こす可能性があります。
スマホ急性内斜視になりやすい人の特徴を教えてください
スマートフォンの使用が内斜視を引き起こす可能性があるとされています。特に以下のような生活習慣を持つ人々は、スマホ急性内斜視になりやすいと考えられています。

  • スマートフォンなどを1日の中で3〜4時間以上使っている
  • 近距離(30cm以下)でスマートフォンを見ている
  • 悪い姿勢でスマートフォンを使っている
  • スマートフォンなどのデジタルデバイスの画面が暗い
  • 画面を注視しており視線をあまり動かしていない(ゲームやSNSに集中している時など)

また、以下のようなスマートフォンの使用状況も目に負担をかけ、内斜視を引き起こす可能性があります。

  • 長時間うつむき姿勢で使う、姿勢を変えることが少ない
  • 寝転がった状態で使う
  • 夜間にスマートフォンを使う

特に、自分専用のスマートフォンを所持するようになりはじめる10代(小学5〜6年生や中学生)の発症者が多いとされています。最近では、乳児や幼児でも内斜視を発症するケースが報告されています。若年層のスマートフォン利用について、保護者をはじめとして周囲の人が使用方法や頻度を見守り管理をする必要があります。

子どもの急性内斜視を防ぐためにできることは何ですか?
子どもがスマートフォンを使用する際には以下の点に注意することが重要です。

  • スマートフォンの使用ルールを設定する:子どもがスマートフォンを使用するためには、使用時間(1日のスマートフォン使用時間を3〜4時間までに制限)や使用方法(30分ごとに休憩を入れる)などのルールを設定することが重要です。
  • 大きな画面で動画を見る:長時間の動画視聴は大きな画面で行うことをお勧めします。これにより、目に適切な距離を保てます。スマートフォンを使用する場合は、目から30cm以上離し、正しい姿勢で使うようにしましょう。
  • 子どもの異変を見逃さない:子どもが「物が2つ見える」と言ったり、写真で内斜視のように見えたりする場合は、すぐに眼科医に相談することが重要です。

これらの予防策を実践することで、子どものスマホ急性内斜視のリスクを最小限に抑えられます。しかし、これらの予防策が全ての内斜視を防ぐわけではないため、定期的な眼科検診を受けることも重要です。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで内斜視とその治し方についてお伝えしてきました。内斜視とその治し方の要点をまとめると以下の通りです。

  • 内斜視は、一方または両方の目が内側(鼻側)に向かっている状態を指し、視線の調整がうまくいかず視線が正常な位置からずれてしまうことにより発生する
  • 大人の内斜視は脳の疾患や怪我、強い近視がある、高血圧や糖尿病の持病がある、けが、ストレスなどが主な原因となり、子どもの内斜視は特にデジタル機器の過度な使用が関与していることが多い
  • 内斜視の治療法には、デジタル機器の使用を制限、プリズム眼鏡での矯正、ボツリヌス注射を受ける、手術を受けるなどが選択される

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

記事をもっと見る

RELATED

PAGE TOP

電話コンシェルジュ専用番号

受付時間 平日:9時~18時
お電話でご案内できます!
0120-800-940