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外斜視は手術が必要?外斜視の治し方やトレーニングについて

外斜視 治し方

外斜視の治し方やトレーニングを知っていますか? 本記事では外斜視の治し方やトレーニングについて下記の点を中心に紹介します!

  • 外斜視とはどのような状態か
  • 間欠性外斜視の治療方法
  • 斜視の手術内容

外斜視の治し方やトレーニングについて理解するためにも参考にしてください ぜひ最後までお読みください。

外斜視について

外斜視について

外斜視とはどのような状態ですか?
外斜視は、一つまたは両方の目が鼻から外側に向く状態を指します。 これは、目の位置がずれている状態、すなわち斜視の一種で、対照的な状態である内斜視(目が鼻に向く)とは反対です。 外斜視は、時折発生する(間欠性外斜視)か、常に存在する(恒常性外斜視)かのどちらかです。 間欠性外斜視は、疲れていたり、体調が悪かったり、ストレスを感じているときに目が外側に向くことがあります。 恒常性外斜視では、目は近くでも遠くでも常に外側に向いています。 外斜視は、目の筋肉の不均衡や、脳と目との間の信号伝達の問題によって発生します。 時には、白内障や脳卒中のような健康状態がこれを引き起こすこともあります。 外斜視は、米国の人口の約4%が罹患しており、斜視の一般的な形態です。
子どもの外斜視の原因は何ですか?
子どもの外斜視の原因はいくつかあります。

  • 遺伝: 斜視は一部の家族で遺伝することがあります。
  • 眼筋の弱さ: これは眼筋が眼球の動きを制御する能力に関連しています。
  • 特定の遺伝性疾患: 例えば、脳性麻痺やダウン症などがあります。
  • 幼児期の白内障や緑内障: これらの疾患は外斜視のリスクを増加させる可能性があります。

これらの要素は、子どもが外斜視を発症する可能性を高める可能性があります。しかし、これらの要素が全ての外斜視の原因であるわけではありません。外斜視の正確な原因は個々の症例によります。

大人の外斜視の原因を教えてください
大人の外斜視の原因はいくつかあります。

  • 遺伝: 斜視は一部の家族で遺伝することがあります。
  • 眼筋の弱さ: これは眼筋が眼球の動きを制御する能力に関連しています。
  • 特定の疾患: 例えば、デュアン症候群(先天性の斜視症候群)や不同視(anisometropia)、弱視(amblyopia)などがあります。
  • 手術後: 外斜視は、斜視を治療するための手術後に発生することがあります。これは、特に子ども時代に治療を受けた大人に起こります。

これらの要素は、大人が外斜視を発症する可能性を高める可能性があります。

斜視は見た目以外に、どのような問題が起こるのでしょうか?
斜視は、目が正常に一致しない状態を指します。これにより、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 二重視:大人が斜視を発症すると、通常は二重視(同じ物が二つに見える)が起こります。これは、脳が両眼からの画像を受け取る能力をすでに獲得しているためで、斜視の眼からの画像を無視できないためです。
  • 視力の低下:斜視のある眼は、視力の発達が阻害される可能性があります。これは、斜視のある眼を使わなくなるためです。その結果、弱視(眼鏡をかけても視力が上がらない状態)になる可能性があります。
  • 視野の制限:斜視は、視野(特に周辺視野)や奥行きの知覚を制限する可能性があります。
  • 頭痛や眼精疲労:斜視は、頭痛や眼精疲労を引き起こす可能性があります。
  • 顔の向き:斜視のある人は、特定の方向を見るために頭を傾けることがあります。

これらの問題は、斜視の種類や程度によります。斜視の治療法には、眼鏡、パッチ、眼科訓練、薬物療法、または手術が含まれることがあります。

外斜視の治し方について

外斜視の治し方について

間欠性外斜視は自然に治りますか?
間欠性外斜視は、目が時折外側に向く状態を指します。この病状は自然に治ることは基本的にありません。 間欠性外斜視の自然経過については完全には理解されていませんが、23%~75%のケースで悪化するといわれています。また、成人になると輻輳(寄り目にする力)が弱くなるため、より悪化する可能性があります。 治療法には、視能訓練、眼鏡、眼薬、または手術が含まれることがあります。 これらの治療法は、患者の病状によります。 したがって、間欠性外斜視の治療については、医療専門家に相談することをお勧めします。
間欠性外斜視の治療方法を教えてください
間欠性外斜視の治療方法には、以下のようなものがあります。

視能訓練:視能訓練は、感覚面と運動面の両方に焦点を当てた訓練を行います。抑制がある場合は抑制除去訓練、次に融像訓練、並行して輻湊不全に対して輻湊訓練を行います。

眼鏡:眼鏡は、視力の調整や斜視の制御を助けることがあります。

パッチ:一方の眼にパッチを貼ることで、他方の眼の視力を強化することがあります。

手術:斜視の角度が大きい場合や、他の治療法が効果的でない場合には、手術が適応となることがあります。

これらの治療法は、患者の病状によります。

恒常性外斜視の治療方法を教えてください
恒常性外斜視の治療方法には、以下のようなものがあります。

眼鏡:眼鏡は、視力の調整や斜視の制御を助けることがあります。

パッチ:一方の眼にパッチを貼ることで、他方の眼の視力を強化することがあります。

視能訓練:視能訓練は、感覚面と運動面の両方に焦点を当てた訓練を行います。

手術:斜視の角度が大きい場合や、他の治療法が効果的でない場合には、手術が適応となることがあります。

斜視のトレーニング方法(視能訓練)について教えてください
斜視のトレーニング方法(視能訓練)には、以下のようなものがあります。

視覚追従訓練:目の動きを制御し、目の協調性を改善するための訓練です。例えば、鉛筆を手に持ち、それを顔から遠ざけたり近づけたりしながら、目で鉛筆を追いかけるという訓練があります。

視覚融合訓練:両眼で同じ画像を見る能力を改善するための訓練です。

視覚抑制除去訓練:斜視の眼が視覚情報を抑制する傾向を改善するための訓練です。

輻湊訓練:両眼を内側に向ける能力を改善するための訓練です。

外斜視の手術について

外斜視の手術について

外斜視の手術を受けるタイミングはいつ頃ですか?
外斜視の手術のタイミングは、患者の年齢や斜視のタイプ、全身状態などにより異なります。 一般的には、乳児内斜視は早期に手術になることが多く、間歇性外斜視は小学校入学前後のオペとなる場合が多いです。 また、両眼視獲得のためには、2才までの早期手術や生後6~8ヶ月までの超早期手術がよいとされています。 しかし、具体的なタイミングは医師との相談の上、決定されます。 手術を検討している方やそのご家族の不安を和らげるために、手術前後の経過について詳しく説明することが重要です。 具体的な手術のタイミングや方法については、専門の先生にご相談ください。
外斜視の手術内容を教えてください
外斜視の手術は、眼球を動かす筋肉(外眼筋)の位置を調整することで、眼の位置を矯正します。 具体的には、外斜視の場合、外側についている筋肉を元の位置から切り離し、斜視の角度に応じて後ろ側にずらして縫合します。 手術方法は主に筋肉を弱める弱化手術(後転術、切腱術)や筋肉を強化する強化手術(前転術、短縮術)があります。 斜視のタイプやずれの大きさによって、手術する眼(片眼もしくは両眼)や手術の方法が異なります。大人の場合は原則、局所麻酔で行い、小児の場合は全身麻酔で手術を行います。
外斜視手術の合併症について教えてください
外斜視手術は一般的に安全な手術ですが、全ての手術と同様に、合併症が発生する可能性があります。以下に、外斜視手術の一般的な合併症をいくつか挙げてみます。

  • 複視:手術後の最初の数週間でかなり頻繁に発生します。
  • 感染症:手術部位が感染する可能性があります。
  • 出血:手術中に眼内出血が起こることがあります。
  • 網膜剥離:非常に稀ですが、手術後に網膜剥離を引き起こすことがあります。
  • 眼位の再びのずれ:手術後も目の位置が変わることがあります。特に子どもは成長期になるので、手術後も目の位置が変わることも通常起こり得ます。

これらの合併症は一般的には稀で、適切な手術後のケアとフォローアップにより管理できます。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで外斜視の治し方やトレーニングについてお伝えしてきました。 外斜視の治し方やトレーニングについてまとめると以下の通りです。

  • 外斜視は、一つまたは両方の目が鼻から外側に向く状態
  • 抑制除去訓練、次に融像訓練、並行して輻湊不全に対して輻湊訓練を行い間欠性外斜視を治療していく
  • 斜視の手術は、眼球を動かす筋肉(外眼筋)の位置を調整することで、眼の位置を矯正する

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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