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ICLをできない方とは?ICLの適応条件について解説します

ICLをできない方とは?ICLの適応条件について解説します

ICL手術は視力矯正に効果的な方法ですが、誰でも受けられるわけではありません。では、どのような方がICLを受けられないのでしょうか?また、ICLの適応条件とはどのようなものか気になりませんか?本記事ではICLについて以下の点を中心にご紹介します。

  • ICLについて
  • ICLの適応条件
  • ICLのメリット・デメリット

ICLについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

ICLについて

ICLについて

ICLとはどのような治療法ですか?
ICL(眼内コンタクトレンズ)とは、目のなかに専用のレンズを挿入して視力を矯正する治療法です。レーシックなどの角膜を削る手術とは異なり、ICLでは角膜に傷をつけずにレンズを挿入するため、手術後に角膜が薄くなるリスクがありません。また、レンズは病院で取り出して交換できるため、将来視力が変わった際にも調整がしやすい点が特徴です。

ICLは、強度の近視や乱視の方、角膜が薄くレーシックが受けられない方にも向いています。手術は短時間で行われ、回復も早いため、さまざまな方に選ばれています。

ICLの流れを教えてください
ICL治療は、視力矯正を目的とした手術で、その流れは以下のとおりです。まず、術前検査で眼の状態や度数を詳しく調べ、ICLが患者さんに合っているかどうかを確認します。次に、手術計画を立て、患者さんに適切なICLレンズをオーダーメイドで製作します。

手術当日は、点眼麻酔を使用して痛みを抑えながら、角膜に小さな切開を行い、ICLレンズを挿入します。手術は15〜20分程度で完了し、術後は短時間で帰宅できます。

術後は、定期的な検診を受けることで、目の状態を確認し、異常がないかをチェックします。手術後の視力は数日で安定し、日常生活に復帰できますが、適切なアフターケアが大切です。

ICLの適応条件

ICLの適応条件

ICLができない方はいますか?
ICLの手術は、さまざまな方に視力回復の効果が期待されますが、適応できない場合もあります。まず、角膜の厚みが十分でない方や、眼内のスペースが狭い方は、ICLが適応されないことがあります。これは、レンズを適切に挿入できないためです。また、強度の角膜疾患や重度のドライアイがある方も、手術が難しいとされています。

さらに、白内障の進行が見られる場合や、眼圧が高い方もICL手術が非適応となることが多いようです。加えて、妊娠中や授乳中の方も、ホルモンバランスの変化が手術結果に影響を及ぼす可能性があるため、手術は避けられます。

ICLを検討する際は、自身の目の状態に合った適応条件を満たしているかどうか、専門医と相談が大切です。

ICLに年齢制限はありますか?
ICLには年齢制限があり、0歳以上45歳以下の方が適応とされています。これは、20歳未満の場合、視力が安定していない可能性が高いため、手術後に視力が変動するリスクがあるからです。また、45歳を超えると老眼の影響が出始めるため、ICL手術が勧められないことがあります。

ただし、年齢制限は一律ではなく、視力や眼の状態によって個別に判断されることもあります。例えば、視力が安定している20歳未満や、老眼が進行していない45歳以上の方でも、ICLが適応される場合があります。そのため、手術を希望する場合は、専門医の診察を受けて、自身の状況に応じた判断を仰ぐことが重要です。

適切なタイミングでのICL手術を受けるためにも、まずは専門の眼科医に相談し、詳細な検査を行うことが推奨されます。

ICLを受けられる条件を教えてください
ICLを受けられる条件には、いくつかの重要な要素があります。まず、20歳以上で視力が安定している方が適応となります。これは、視力がまだ変動している若年者に対しては、効果が持続しにくいためです。

また、近視や乱視の度数が適応範囲内であることも条件です。角膜が薄くてレーシックが難しい方でもICLは受けられる可能性があります。

一方、適応外となる方もいます。例えば、強い眼疾患や感染症、網膜剥離などの既往歴がある場合は、ICL治療が向かないことがあります。また、妊娠中や授乳中の方も一時的に治療を見合わせることが推奨されています。

ICLを検討する際は、事前の検査で適応かどうかを確認し、自身の目の状態に合った治療法を選ぶことが大切です。

ICLがおすすめの方の特徴を教えてください
ICLは、近視が強い方や、角膜の形状に問題があるためレーシックが難しい方におすすめです。レーシックでは角膜を削る手術が行われますが、ICLでは削らずにレンズを挿入するため、角膜が薄い方でも手術を受けられます。また、ドライアイの症状が強く、コンタクトレンズやレーシックが困難な方にも効果が期待できます。

さらに、視力が安定している方や、将来的にレンズの取り外しや交換ができることを重視する方にとっても、ICLはよい選択肢となります。反対に、強度の乱視がある方や眼の病気がある方は、事前に専門医の診断を受ける必要があります。

ICLは視力矯正の新しい選択肢として、さまざまな方にとって効果的な治療法です。

ICLのメリット・デメリット

ICLのメリット・デメリット

ICLのメリットを教えてください
ICLのメリットは、視力矯正手術のなかでも特長が多いことが魅力です。まず、角膜を削らないため、レーシックに比べて術後のドライアイや角膜の弱体化といったリスクが少なく、目の自然な構造を保てます。また、強度の近視や乱視の方でも高い矯正効果が期待できるのが大きな利点です。

さらに、ICLは取り外しが可能なため、必要に応じてレンズの交換や取り除く柔軟性があります。加えて、術後の回復が早く、日常生活への復帰もスムーズに行える点もメリットのひとつです。

これらの理由から、角膜を保護しながら視力を改善したい方や、レーシックが不向きな方にICLはよい選択肢です。

ICLのデメリットを教えてください
ICLは、視力矯正手術の一つとしてさまざまなメリットがありますが、デメリットも存在します。まず、手術は高額であり、保険適用外のため費用負担が大きくなる点が挙げられます。また、ICLは目の内部にレンズを挿入するため、手術にはリスクが伴い、術後に感染症や炎症が発生する可能性があります。

さらに、白内障が発生した場合にはICLを取り出す必要があり、再手術が必要になるケースもあります。また、稀にレンズの位置がずれることがあり、その場合も再手術が検討されることになります。

これらのデメリットを理解したうえで、手術を検討する際には、専門医と十分に相談し、自身に合った治療法を選ぶことが重要です。

ICLのリスクについて教えてください
ICL手術にはいくつかのリスクが伴います。まず、手術自体のリスクとして、感染症の可能性が挙げられます。手術中や術後に細菌が侵入して炎症を引き起こし、視力に影響を及ぼすことがあります。また、レンズの位置がずれることで視界がぼやけたり、違和感を覚えるケースもあります。

さらに、眼内圧の上昇による緑内障のリスクも存在します。手術後に眼圧が上がり、視神経にダメージを与えることがあります。そのため、定期的な検査が必要です。まれにレンズが自然に外れたり、白内障が発症するリスクも考えられます。

ICLはさまざまな方にとって有効な治療法ですが、これらのリスクを十分に理解し、医師としっかり相談してから手術を決断するのが大切です。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまでICLについてお伝えしてきました。要点をまとめると以下のとおりです。

  • ICLとは、視力を矯正するために眼内にレンズを挿入する手術のことである
  • ICLの適応条件は、角膜が薄くレーシックが受けられない方や、強度の近視、遠視、乱視がある方などが対象となる
  • ICLのメリットは角膜を削らないことや取り外しが可能な点で、デメリットは手術にリスクが伴うことや、費用が高額になることが挙げられる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柿崎 寛子医師(Vista medical center Shenzhen)

柿崎 寛子医師(Vista medical center Shenzhen)

三重大学医学部卒業 / 現在はVISTA medical center shenzhen 勤務 / 専門は眼科

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