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ICLとはなんのこと?費用相場やメリットとデメリットを徹底解説!

ICLとは一体なんでしょうか?レーシックではない視力回復手術のこと?本記事ではICLについて以下の点を中心にご紹介します。

  • ICLとは
  • ICLの価格相場について
  • ICLのメリットやデメリット

ICLについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

ICLとは?

ICLとは?

ICL(Implantable Collamer Lens)は、角膜を削らない視力矯正手術で、1990年代に開発されました。従来のICLは房水循環の問題から約1〜2%の白内障リスクがありましたが、新しいHole ICL KS-AquaPORTの開発によりこのリスクが低減されました。ICLのメリットは、術後にレンズを取り出し元の状態に戻すことが可能であり、幅広い度数に対応できる点です。レーシックと比較しても、ICLは角膜を削る必要がないため、手術の難易度が一定であり、近視の再発やドライアイのリスクが低減されます。また、将来白内障になった場合も従来の白内障手術が行える利点があります。ICLは世界80か国以上で承認されており、視力矯正に効果的な手術法として認知されています。

ICLの費用相場

ICLの費用相場

ICL(Implantable Collamer Lens)は自由診療で、費用は医療機関によって異なります。一般的に、ICLの費用相場は45万円から80万円程度とされていますが、医師の技量やアフターケアなども考慮して総合的に判断することが重要です。

ICLのメリット

ICLのメリット

ICLにはどのようなメリットがあるのでしょうか?以下に解説します。

適応範囲が広い

ICLは、レーシックで適応とならなかった強度近視の方(-6.0D以上)や、角膜が薄い方(削る角膜の厚みが足りない)、軽度円錐角膜の方(慎重適応)にも利用できる視力矯正手術です。国内承認範囲では、-3.0Dから-18.0Dの近視が対象となりますが、-15.0Dを超える強度近視の場合は慎重適応となります。ICLは角膜を削るのではなく、眼内にレンズを挿入することで視力を改善する手術で、角膜の厚みや形状による制限を受けずに施行できることが特徴です。そのため、従来のレーシックでは適応範囲外だった方々にも選択肢を提供しています。

術後の見やすさが維持しやすい

ICLは眼内レンズを移植する手術で、術後の見やすさが長期間にわたって維持される特徴があります。一方、レーシックでは、もともと強度の近視や乱視がある場合、手術後にわずかな近視が戻る可能性があります。レーシックは角膜を削る手術のため、削る量が多い場合、近視が再発することがあるのです。そのため、近視のリバウンドを防ぐためにはレーシックの適応範囲や手術方法を慎重に選択することが重要です。

メガネやコンタクトレンズからの解放

ICL手術は眼内にレンズを永久的に挿入するため、手術後はメガネやコンタクトレンズが不要となります。これにより、外出や旅行、スポーツ、災害時にメガネやレンズを紛失する心配がなくなります。ICL手術を受けることで、視力が安定しているため、日常生活やアクティブな活動を自由に楽しめます。また、レンズが眼内にあるため、外部からのダメージや影響を受けにくく、視力を持続することが期待されます。

レンズを取り出すことができる

ICL手術では、万一不具合が生じた場合にはレンズを取り出せます。ICLは眼内に挿入されるレンズであり、手術後にもレンズの取り外しが可能です。もし手術後に何らかの問題が起きた場合、医師は適切な措置を取り、必要に応じてレンズの再調整や取り出しを行います。この点が、ICL手術の特徴です。

ドライアイの原因にならない

ICL手術は3mmと小さい切開創を行うため、一般的にはドライアイの原因にはなりません。ドライアイの主な原因の一つは角膜の表面にある三叉神経を傷つけることです。ICL手術ではこの部分を傷つけることなく、目の表面を保護します。ただし、もともとドライアイの方は手術後に症状が改善することは難しい場合があります。ICL手術を検討する際には、ドライアイの有無やその他のリスク要因について医師と相談し、適切な判断を行うことが重要です。

ICLのデメリット

ICLのデメリット

ICLのデメリットにはどんな事があるのでしょうか。

手術まで時間がかかる可能性がある

ICL手術では、患者様一人ひとりに最適なレンズを選ぶために、事前に眼の状態の検査やカウンセリングを丁寧に行います。これにより、手術後に思ったような見え方を実現することを目指しています。ただし、最適なレンズが在庫切れの場合、手術までに時間がかかる可能性があります。そのため、事前に十分な検査やカウンセリングを受け、手術の予定を立てる際に余裕をもって計画することが大切です。

治療費が高額

ICLは保険適用外の自由診療であり、治療費が高額になることがあります。ただし、手術費用には医師の技量だけでなく、レンズの費用や検診、保証などが含まれている場合があります。各医療機関によって手術費用や保証期間などが異なるため、事前に内容を確認することが重要です。ICLの治療費は医療費控除の対象となるため、確定申告時に申請することで一部の税金が還付される可能性もあります。費用についてよく理解し、慎重に検討することで、適切な選択ができます。

内眼手術特有のリスク

ICLは角膜をわずかに切開する眼内の手術であり、感染症のリスクに注意が必要です。手術による傷口から細菌が侵入し、眼内炎などの感染症を引き起こす可能性があります。また、白内障のリスクもゼロではありませんが、現在のモデルでは房水循環が保たれており、発症リスクは低くなっています。しかし、リスクを理解し注意する必要があります。

さらに、ICL手術ではレンズの大きさや度数が合わない(過矯正・低矯正)可能性も考慮されます。そのため、術後のレンズの入れ替えにも対応している医療機関もあります。患者さんの安全を第一に考え、適切な対応を行っていることを確認しましょう。ICL手術を検討する際には、これらのリスクについてよく理解して医師と十分なカウンセリングを行うことが大切です。

ハロー・グレアの可能性

ハロー・グレアは、夜間に光が目に入った際に眩しさを感じたり、周囲がぼやけて見える現象を指します。主にレーシックやICLなどの視力矯正手術後に一時的に起こることがあります。この現象は多くの場合、数日程度で自然に治まることが一般的です。ハロー・グレアは手術後の一時的な過程であり、徐々に軽減していく傾向があります。ただし、個人差もあるため、手術後に感じるハロー・グレアの程度や期間については、医師との十分なコミュニケーションが重要です。術後の経過や不安な点は医師に相談し、適切なアフターケアを受けることが大切です。

ICL手術後のリスク

ICL手術後のリスク

ICLの手術後にリスクは有るのでしょうか。起こりうるリスクについて紹介します。

角膜内皮細胞の減少

ICLを含む目の手術においては、角膜内皮細胞(角膜の透明性を維持する細胞)の減少というリスクが存在します。角膜内皮細胞は一度減ってしまうと再生しないとされています。しかし、現在のホールICLではほとんど心配はありません。ただし、角膜内皮細胞の密度が規定値を下回っている場合は、ICLを受けることができないこともあります。このリスクはICLに限らず、コンタクトレンズの装用でも知られています。目の手術を考える際には、角膜内皮細胞の健康状態を含めて医師との十分な相談と検査が重要です。

白内障

現在のホールICLではこのリスクがかなり軽減されています。白内障のリスクについてはICLの進化により改善されているため、現在では心配する必要はあまりありません。

レンズの偏位・回旋

ICL手術後、まれに外部から強い衝撃を受けると、レンズがわずかに偏位(ズレる)したり回旋することがあります。このような状態になることはありますが、多くの場合は見え方に大きな影響を及ぼしません。ただし、乱視用のレンズでは僅かなズレでも見え方に影響を及ぼすことがあるため、その場合は再手術が必要となり、レンズの位置修正が行われます。再手術は稀なケースであり、通常のICL手術ではレンズのズレや回旋のリスクはごく低いと言えます。

眼圧の上昇

以前のICLのレンズモデルでは、レンズが目の中を循環する房水の流れを妨げることによって、低確率で緑内障が発生することが報告されていました。しかし、現在のICLではホールICLというレンズモデルが使用されており、レンズの中央に房水の流れを確保するための穴が空いています。これにより、房水の循環がスムーズに行われ、緑内障のリスクが解消されています。ホールICLはより安全性が高まり、より多くの方に適応されるようになりました。

レンズの入れ替え

ICL手術では、レンズサイズや度数が合わない場合にはレンズの入れ替え手術が検討されることがありますが、実際には事前に2回以上の精密検査を行い、レンズのサイズや度数を適切に決定するため、このような事態は稀です。視力回復については、多くの方が手術後1週間程度で実感し、1ヶ月程度でレンズが完全に定着します。

術後眼内炎

ICL手術において、約1/6,000程度の確率で術後に眼内炎という感染症が発生することがあります。眼内炎は重大な合併症の1つであり、発症した場合は緊急の処置が必要となることがあります。感染症を防ぐために、術前術後の点眼や生活制限、医師の指示をしっかり守ることが重要です。手術が原因となる場合、感染症の発症は術後2、3日後が多い傾向です。術後は定期的な検診を受けることが必要です。これらの対策を十分に守ることで、眼内炎のリスクを限りなく0に近づけられます。

まとめ

まとめ

ここまでICLについてお伝えしてきました。ICLの要点をまとめると以下の通りです。

  • ICLとは角膜を削らない視力矯正手術である
  • ICLの費用相場は45万円から80万円程度である
  • ICLのメリットには手術の適応範囲が広い事や術後の見やすさを維持しやすいなどがある。デメリットには費用が高い点やハロー・グレアのリスクも有る

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

柳 靖雄医師(横浜市大 視覚再生外科学客員教授 お花茶屋眼科院長)

東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。

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